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絵本紹介
2023.05.29
みどころ
大きな荷物を持って電車に乗っているのは、あわてん坊のやぎくん、お調子者のはりねずみくん、そしてしっかり者のぞうくん。そう、あの仲良しの3人組が『ポレポレのやまのぼり』以来、11年ぶりの再登場です!
今度の目的は、なんと「オーロラ」。着いた場所は「ゆきまち」駅。見渡す限り一面の雪景色。まずはくまロッジに行ってツアーの受け付けです。出発までの空き時間、3人は雪遊びを満喫。空が暗くなると、いよいよオーロラを見に行く時間です。おやおや、やぎくん。相変わらずの大荷物、そんなに持って大丈夫? はりねずみくんも、やっぱり大はりきりで先頭を急ぎます。
「ポレポレゆきのなかだぜ」
「ポレポレいこう」
ぞうくんや、そして懐かしい山登りの仲間たちが、心配しながら声をかけてくれます。そうそう山登りは“ゆっくり”ね。そして丘の上にたどりつき、寒くて震えながら待つみんなの頭の上には……なんて美しい光景なのでしょう!!
作者のたしろちさとさんが、実際に真冬の北極圏で体験したオーロラを絵本の中で再現してくれているこの絵本。その幻想的な光はもちろん、雪の冷たさや夜の寒さ、外で飲むスープの温かさ、みんなで特別な時間を共有した時の興奮なども伝わってきて、まるでみんなと一緒にキャンプをしているみたいなワクワクする臨場感が味わえます。
旅を通して描かれる、3人それぞれのキャラクターや友情の物語も魅力的。「そろそろどこかへ出かけたいなあ」と思ったら、この絵本を手に取って、やぎくん、はりねずみくん、ぞうくんの3人に会いにきてみてくださいね。
この書籍を作った人
東京都生まれ。大学で経済学を学んだ後、4年間の会社勤めを経て、絵本の制作を始める。世界的編集人、マイケル・ノイゲバウアーが見出し、「ぼくはカメレオン」で世界7カ国語同時デビュー。『5ひきのすてきなねずみ ひっこしだいさくせん』で2011年日本絵本賞を受賞。作品に、『ぼくはカメレオン』(グランまま社)、『すずめくんどこでごはんたべるの?』(福音館書店)、『くんくん、いいにおい』(グランまま社)、『ポレポレやまのぼり』『どうぶつどんどん』(大日本図書)、『はなびのひ』(佼成出版社)、『ぼくうまれるよ』(アリス館)などがある。神奈川県在住。
冬にできる色々なこと
冬は寒いし雪も降るから、建物の中で過ごすイメージがあります。 こたつに入ってゆっくり、みたいな。 でも、色々なことができる季節なのですね。 それは例えば、雪の上に寝ころんで自分の型を作ったり、雪合戦や雪だるま作り、かまくらを作ったりオーロラを見たり。 楽しいことが、いっぱいです。 特にオーロラを見るなんて冬にしか出来ないことですから、建物の中にばかりいるのは、少しもったいないですね。 この絵本が、それらを思い出させてくれました。 文章が多めの、童話のような絵本です。 少し成長したお子さんに合いそうな絵本です。
(めむたんさん)
オーロラ体験
『ポレポレやまのぼり』の3人組が、今度はオーロラツアーです。
あわてんぼうのやぎくん、お調子者のはりねずみくん、しっかり者のぞうくん。
もちろん、夜までは雪遊び。
こちらまで、雪遊び気分になって愉快です。
さあ、お待ちかねのオーロラツアー。
相変わらず大荷物のやぎくんに微笑んでしまいます。
何とか軽量化して、いざ。
もちろん、キーワードは「ポレポレ(ゆっくり)」。
丘の上とはいえ、雪中行ですから、大事な心掛けです。
そして、ついに、オーロラ出現!
これはこれは圧巻です。
すぐに消えてしまうはかなさもたっぷりと。
オーロラを体感できて、幸せです。
3人組の個性も健在、温かい展開も魅力的です。
(レイラさん)
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