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絵本紹介
2023.12.26
くびをまっすぐぴーんと伸ばして、たかーく、ながーく。あしの先までぴーんとのばして。すると……。毎月発売される新作絵本の中から、絵本ナビが自信をもっておすすめする「NEXTプラチナブック」。今回ご紹介するのは、『きりんのこが せのびをしています』。きりんの子の不思議な夢の世界を描いたこの絵本、いったいどんな内容なのでしょう?
NEXTプラチナブックとは…?
絵本ナビに寄せられたレビュー評価、レビュー数、販売実績など、独自のロジックにより算出された人気ランキングのうち、上位1000作品を「絵本ナビプラチナブック」として選出し、対象作品に「プラチナブックメダル」の目印をつけてご案内しています。
そして、毎月発売される新作絵本の中からも、注目作品を選びたい! そんな方におすすめするのが「NEXTプラチナブック」です。3か月に一度選書会議を行い、「次のプラチナブック」として編集長の磯崎が自信を持って推薦する作品を「NEXTプラチナブックメダル」の目印をつけてご案内します。
みどころ
母さんみたいになりたくて、きりんの子が背伸びをしています。くびをまっすぐぴーんと伸ばして、たかーく、ながーく。草原で一番高い木のてっぺんの葉っぱを食べたくて、毎日上を見て背伸びをしていたら母さんみたいに背が高くなっていました。
もっともっと伸ばしていたら、山よりも背が高くなり、草原の向こうの地平線のかたなまで見えるようになり、宇宙人とも友だちになり、さらにさらに……?
くびの長いきりんの子の夢は、もっとくびが長くなること。もっと遠くを見てみたくて、もっともっと知らない世界を知りたくて、毎日母さんを見上げながら背伸びをするのです。
すると、どうでしょう。くびがどんどん伸びて、見たことのない景色を見ることができたのです。そうなると、きりんの子はもっともっと知らない景色を見たくなるのです。どんどん首が伸びていき、もっともっと、もっともっとと願ううちに……。
きりんの子が見た可愛いらしくて不思議で壮大な夢を、山口マオさんの味わい深い版画の絵で縦にながーく優しく描きだしたこの絵本。作者の林木林さんは、もし私がきりんだったら、遠くを見ようとする気持ちには「きりン」がないだろう、一周しちゃうかもしれないと言います。確かにそうかもしれません。でもそれっていったい、どんな景色!?
いつか、親子で一緒に葉っぱを食べている本物のきりんの親子を見かけたら、きっと大きな瞳の先に見ている夢を想像してしまうことでしょう。そのきりん、もしかしたら背伸びだってしているかもしれませんよね。
あの子の目には
緑色の画面の中、あどけない瞳でこちらをじっと見つめるきりんの子。なんて愛らしい表紙なのでしょう。お母さんが見ているもの、お父さんが見ているもの、お兄ちゃんやお姉ちゃん、まわりの友だちが見ているものが見てみたい。そのもっと先も見てみたい。そんなことを思っているのでしょうか。ママの背中におんぶされているあの子の目には、パパの肩の上で遠くを見ているその子の目には、何が見えているのでしょうね。興味がわいてきてしまいます。
この書籍を作った人
山口県生まれ。詩人、絵本作家。詩情あふれる独自の視点で多彩な作品を創作。言葉遊びの達人でもある。詩のボクシング全国チャンピオン。サンリオ詩とメルヘン特別賞などを受賞。絵本『ひだまり』(光村教育図書)で産経児童出版文化賞産経新聞社賞、『みどりのほし』(童心社)で児童ペン賞絵本賞を受賞。詩集、絵本、翻訳、作詞など作品多数。
この書籍を作った人
1958年、千葉県生まれ。イラストレーター、版画家。東京造形大学絵画科卒業。雑誌、広告、グッズ制作、絵本、挿絵など、幅広く活躍。主な絵本に、「わにわに」シリーズ(福音館書店)、『てのひらむかしばなし 十二支のはじまり』(岩波書店)、『かにのしょうばい』『なりました』(ともに、鈴木出版)、『なんでもやのブラリ』(教育画劇)などがある。
磯崎 園子(いそざき そのこ)
絵本情報サイト「絵本ナビ」編集長。著書に『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』(ほるぷ出版)、『ママの心に寄りそう絵本たち』(自由国民社)、監修に『父母&保育園の先生おすすめの赤ちゃん絵本200冊』『父母&保育園の先生おすすめのシリーズ絵本200冊』(玄光社)がある。