のりもの好きな子大集合!
絵本紹介
2023.12.22
我が子には、「好きなこと」を思う存分追いかけてほしい……そう願う親は多いのではないでしょうか。小さなお目目がキラキラッと輝く瞬間を見つけたら、全力で応援するチャンスです!
夜空の星に興味がある子には、街中でも見える星や星座を厳選した『あのほしなんのほし』。車に夢中の子には、クイズ形式で働く車に親しむ『どんな くるまに のるでしょう?』を。ものづくりが好きな子は、本物みたいな木彫り作品が並ぶ『どっち?』に刺激を受けちゃうかも。そして『トーストちゃん』を気に入るのは、犬好きさん? それともパン好きさん?
もちろん、手遊びや抱っこが好き、お風呂が好き、というのも大事な「好き」って気持ち。どんなに小さなことでも、「好き」を大切にすることは自分を大切にすること。思う存分、その気持ちを味わわせてあげてくださいね。
小さなお子さまでも読みやすい長さのおはなし絵本は、ちょうどよい最初の一歩。ここから、どんどん知りたくなる気持ちが高まるかもしれません。「好き」の気持ちから世界が広がっていくのを、一緒に見守り応援しましょう!
出版社からの内容紹介
とよたかずひこによる、人気の「たいそう絵本」シリーズ第6作目!
「♪とんとんとんとん ひげじいさん…」おなじみのリズムと
船にのって登場するのは、やぎ・ねこ・あざらしの、3びきの「ひげじいさん」。
おなじみの手遊び歌が、とよたかずひこさんの
世界観でゆったり愉快なお話として展開されます。
「こぶじいさん」「てんぐさん」は、はてさて誰かな??
物語を楽しんだ後は、巻末の振付と楽譜、
【動画】2次元コードを見て、親子で手遊びをしてみてください。
0歳から。
この書籍を作った人
1947年宮城県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。主な絵本に『でんしゃにのって』などの「うららちゃんののりものえほん」シリーズ、『バルボンさんのおでかけ』などの「ワニのバルボン」シリーズ、『ブップーバス』などの「あかちゃんのりものえほん」シリーズ(以上アリス館)、『やまのおふろ』などの「ぽかぽかおふろ」シリーズ(ひさかたチャイルド)、『どんどこ ももんちゃん』[第7回日本絵本賞]などの「ももんちゃん あそぼう」シリーズ、『おにぎりくんがね‥』などの「おいしいともだち」シリーズ(以上童心社)がある。紙芝居に『でんしゃがくるよ』『もみもみおいしゃさん』『ぞうさんきかんしゃ ぽっぽっぽっ』[第56回高橋五山賞](以上童心社)などがある。
みどころ
ねこのあかちゃんが「みゃーみゃーみゃー だっこして!」
さるのあかちゃんが「うーきーきー だっこして!」
ペンギンのあかちゃんが「パタパタパタ だっこして!」
さまざまなどうぶつのあかちゃんたちが、手を伸ばしてだっこをおねだりしています。するとそれぞれのおかあさんたちが「こっちにおいで だっこむぎゅー」と、子どもたちを抱き寄せます。
「ふわふわふわ うれしいね」
「とんとんとん かわいいね」
「ほっかほか たのしいね」
抱き合う親子の姿は、幸せオーラいっぱい。見ているこちらまでぽわっと温かくなり、自然と笑みがこぼれます。
「パンダたいそう」シリーズ(講談社)や「ぴよちゃんのえほん」シリーズ(学研)などで大人気のいりやまさとしさん。温かみのある優しいイラストは、子どもから大人まで、みんなをハッピーにしてくれます。
だっこなどのスキンシップは、愛情ホルモンと言われるオキシトシンが分泌されるそう。このホルモンが分泌されると「優しい気持ちや幸せな気持ちになる」、「ストレスが軽減される」、「愛情が深まる」など、いいことがたくさんあるそうですよ! みなさんも絵本の中のどうぶつたちと一緒にいっぱい「だっこむぎゅー」してくださいね。
この書籍を作った人
東京都生まれ。キャラクターデザイン、グリーティングカードのデザイナーを経てフリーのイラストレーターになる。絵本作品に、『ぴよちゃんのかくれんぼ』『ぴよちゃんとひまわり』『ピヨピヨだあれ?』などの「ぴよちゃん」シリーズ(学研)、『みどりのくまとあかいくま』シリーズ(ジャイブ)、『おやすみなさいのおと』『ころころパンダ』(講談社)他多数。その他、直販の保育絵本などでも活躍している。
みどころ
1年を通して、私たちの頭上に広がっている星。
星に興味を持ち始めた子どもたちにピッタリの絵本の登場です。
まず最初に登場するのは、日暮れ直後の西の空、金色に輝く一番星「金星」。
春の北の空で一等目立つ、「北斗七星」は、こぐま座を追いかける「おおぐま座」。
夏に広がる「天の川」に、「こと座」「わし座」「はくちょう座」の大三角。
春夏秋冬の四季の移り変わり、日の入りから日の出までの時間の経過を巡って、
代表的な星たちがひとつひとつ丁寧に紹介されます。
みきつきみさんのリズミカルな文章と、柳原良平さんの味のある星座たちが、
鮮やかに夜空を彩る様子は、星めぐりをしているような豪華さです。
ほうき星が魔女の乗るほうきの先についていたり、
6つ並んだスバルがホタルの光になっていたり、
星座のモチーフをただ絵にするだけでなく、
柳原さんのイメージを随所に感じられるのも楽しい1冊。
巻末に載っている、星の説明ページで、
絵本に登場する星についてさらに詳しく知ることができるので、
絵本を手に、お子さんと星空観察に出かけるのもオススメです。
この書籍を作った人
1931年、東京に生まれる。京都美術大学卒業後、サントリーに入社。キャラクター「アンクルトリス」を考案し、宣伝美術で活躍。電通賞等、受賞多数。切り絵で描いた絵本「かおかお どんなかお」「のりもの いっぱい」等のファーストブックは、赤ちゃんから大きな支持を得ている。
出版社からの内容紹介
「本物か、木物か? だまされたくて、何度も見ちゃう絵本だよ。」
――糸井重里氏、絶賛!!
木でできた「偽物」はどっち?
メディアでも取り上げ多数の「リアルすぎて万バズするキボリ作品」のクイズ絵本がついに発売!
99%が解けない!? キボリ作品と食べ物をならべた激ムズクイズ。たくさんならんだニボシも、おいしそうなチーズも、注がれている途中のコーヒーまで…じつはひとつだけ、木でできたものが混ざっています。
あなたは本物を見抜けますか? ひとりでもみんなでもあそべる、子どももおとなも楽しめるクイズ絵本です。
この書籍を作った人
木彫りアーティスト。1988年生まれ。2021年に趣味で木彫りを始め、「あっと驚くもの」をテーマに作品を制作し、SNSで作品を発表し続けている。「溶けかけの氷」をはじめ、「注がれるコーヒー」や「シガールと袋」など、数多くの作品がTVやインターネットで話題となり、2023年からプロの木彫りアーティストとして本格的に活動を開始。全国各地で展示会やワークショップなどのイベントを開催。
出版社からの内容紹介
ころころ のりかえ、なんになる? みんなで れんけつ、どこへいく?
食べ物の形に興味を持って、食べることがより楽しくなる、ほのぼのとした絵本です。
グリーンピースや栗、みかんなど、身近な野菜や果物の中には、まるで乗り物に乗っているように、皮やサヤの中に納まっているものがあります。
そんな食べ物たちが、乗り換えて、向かう先はどこでしょう? 「ごろんごろん」などのオノマトペがあちこちに配され、読めば食べることがより楽しくなる、幼年向けのおはなし絵本です。
この書籍を作った人
1970年、北海道生まれ。平田昌広とふたりで、2002年楽しい本を作る“オフィスまけ”を設立。夫婦共作絵本に『ひものでございっ!』『ピーマン にんじん たまねぎ トマト!』(いずれも文化出版局)、『なっちゃんの ほくろスイッチ』『のりおのふしぎなぼうえんきょう』『かいてんずしだいさくせん』(いずれも講談社)『ねえ、ほんとにたすけてくれる?』(アリス館)『おとん』『おかん』(大日本図書)など多数。神奈川県三浦市在住。
みどころ
湯気でよく見えないけど、ここはおふろ。見えてきたのは、おふろ大好きおふろうくんです。おや、大きな船がやってきた。船の上で手を振っているのは? おふろうくん。おふろのへりで釣りをしているのは? それもおふろうくん。
うわあ、おおきなたこが釣れたよ……と思ったら、それはたこじゃなくてお父さん! おふろうくんとお父さんのおふろの冒険はまだまだ続きます。雨の中で踊ったり、潜水艦でもぐったり。
「ふう……」
おさきにしつれい、また明日。最初から最後まで、ずっとごきげん。毎日のおふろをめいっぱい楽しむおふろうくんのお話を描いているのは100%ORANGE。2007年に発売されていた絵本の嬉しい復刊です。船長さんになったり、釣り人になったり、たこみたいなお父さんと一緒に頭にタオルを乗っけたり。あれれ、おふろってこんなに自由で楽しいところだっけ?と思わせてくれるはず。
さあ、かわいいかわいいおふろうくんと一緒に。今日もおふろの世界にいってらっしゃい!
この書籍を作った人
1996年ころから100%ORANGEとして活動を開始。イラスト、絵本、漫画など幅広く活躍中。『よしおくんがぎゅうにゅうをこぼしてしまったおはなし』(岩崎書店)で第13回日本絵本賞大賞受賞。絵本の作品に『スプーンさん』『コップちゃん』(文・中川ひろたか、ブロンズ新社)、『ぶぅさんのブー』(福音館書店)、『グリンピースのいえ』(教育画劇)、『ねこのセーター』、『まる さんかく ぞう』(文溪堂)などがある。
出版社からの内容紹介
子どもたちが暮らしの中で出会うさまざまな車をクイズ形式で楽しく紹介。消防車、バス、救急車、パトカー、ごみ収集車、ダンプカー、ショベルカー、高所作業車など、街で働く車を働く人々とともに温かく描きます。
この書籍を作った人
1952年、東京都生まれ。東京芸術大学中退。「黒ねこサンゴロウ」シリーズ(偕成社)で赤い鳥さし絵賞を、『ぼくの鳥の巣絵日記』で講談社出版文化賞絵本賞を、『ニワシドリのひみつ』(岩崎書店)で産経児童出版文化賞JR賞を受賞。主な絵本作品に『ピン・ポン・バス』『がんばれ!パトカー』(偕成社)、『せんろはつづく』『つみきでとんとん』(金の星社)、エッセイに『バサラ山スケッチ通信』(小峰書店)などがある。また鳥の巣研究家として 『日本の鳥の巣図鑑 全259』(偕成社)、『鳥の巣いろいろ』(偕成社)、『鳥の巣の本』『世界の鳥の巣の本』『ぼくの鳥の巣コレクション』(岩崎書店)、『鳥の巣みつけた』『鳥の巣研究ノート』(あすなろ書房)などの著書があり、全国で鳥の巣展覧会を開催している。
出版社からの内容紹介
このこはいぬ? パン? それとも……!?
いぬが大好きで、いぬになりたがっているトーストちゃん。でも、足は4本ではなくて、腕が2本に足が2本。犬小屋ではなくてトースターでねむります。犬にあるふわふわやすべすべの毛皮もありません。
だって、トーストちゃんは……パンだから!!
ある日、トーストちゃんは一大決心! 犬たちが遊んでいる仲間に入れてもらおうと、公園に行きます。ところが、一緒にあそぶどころか、犬たちはトーストちゃんを追いかけまわし、「おいしそう」と言わんばかり。困ったところを助けてくれたのは、犬アレルギーの女の子で――。
トーストちゃんはいぬになれるでしょうか。それとも、もっとすてきな何かに!?
この書籍を作った人
翻訳家。英米の絵本・物語を手がける。おもな訳書に『魔女学校の一年生』『まいごのまいごのアルフィーくん』『アンナの赤いオーバー』『ねえ、どれがいい?』『コロちゃんはどこ?』『せかいのひとびと』など多数。
文:栗田奈緒子 編集:木村春子