人気コンビがおくる、新作クリスマス絵本
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絵本紹介
2024.03.29
夜なのに、全然眠りたくないこねんこさん。窓からやってきたのは……? 毎月発売される新作絵本の中から、絵本ナビが自信をもっておすすめする「NEXTプラチナブック」。今回ご紹介するのは、『おやすみまくら』。夢のようなまくらが沢山登場するおやすみ絵本、いったいどんな内容なのでしょう?
NEXTプラチナブックとは…?
絵本ナビに寄せられたレビュー評価、レビュー数、販売実績など、独自のロジックにより算出された人気ランキングのうち、上位1000作品を「絵本ナビプラチナブック」として選出し、対象作品に「プラチナブックメダル」の目印をつけてご案内しています。
そして、毎月発売される新作絵本の中からも、注目作品を選びたい! そんな方におすすめするのが「NEXTプラチナブック」です。3か月に一度選書会議を行い、「次のプラチナブック」として編集長の磯崎が自信を持って推薦する作品を「NEXTプラチナブックメダル」の目印をつけてご案内します。
みどころ
「おやすみ」
いやいや、全然眠くない。だって今日がおわっちゃう。自分のお部屋のベッドの上で、目をぱっちり開けて起きているのは、おやすみしたくないこねんこさんです。
「わたしを まくらに どうでしょう」
やってきたのは、まあるいあひる。うわあ、ふわふわでやわらかい。こねんこさんはあっという間に夢の中。立っているのは森の入口です。歩いていくと、おおきなきのこが言います。
「よろしかったら まくらに どうぞ」
ふくふくでいい気持ち。けれど元気なこねんこさんは、夢の中でもまだまだ寝たくないのです。パン屋さんや空の上、海の底や大草原。場所を変えながら夢のようなまくらに次々と顔をうずめていきます。夢の世界を飛び回るこねんこさん、最後にはちゃんと眠れるのかな?
夜なのに、全然眠りたくないこねんこさん。すると窓から来たのはまあるいあひる。
あまりにふわふわで、こねんこさんはあっという間に夢の中。ああ、気持ちよさそう……。
お次にやってきたのは、ぱんやさん。どのぱんも本当に美味しそう。その中で、まくらに立候補してくれているのは……?
最初から最後まで、ずっとふわふわでふかふかで、うっとり気持ちよさそうなこのお話。文は『はるとあき』の斉藤倫さんとうきまるさん。眠れなくなりそうなほど可愛いこねんこさんを描いているのは牧野千穂さん。嬉しい組み合わせから生まれる夢のような夢の世界。さあ皆さんも。寝られない夜には、こねんこさんと一緒にまくらを探す冒険に出て、それからゆっくり。
「おやすみなさい」
おやすみ前の大冒険
あひるにきのこ、真っ青な空に浮かぶ雲や大草原に集まるひつじたち。こねんこさんの行く先々は、とりとめのないようでいて、どこか見たことあるような。その答えは部屋の中をよーく見るとわかるかも? こねんこさんは、おやすみ前の時間を楽しむのが本当に上手なんですね。見習いたくなっちゃいます。今夜はどのまくらを使うのかな?
この書籍を作った人
詩人。『どろぼうのどろぼん』で日本児童文学者協会新人賞、小学館児童出版文化賞を受賞。主な作品に『ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集』。絵本に『とうだい』(小池アミイゴ 絵/以上、福音館書店)、『えのないえほん』(植田真 絵/講談社)など。
この書籍を作った人
絵本作家。横浜生まれ。日本大学芸術学部デザイン科卒。『はるとあき』(吉田尚令 絵)でデビュー。他に『レミーさんのひきだし』(くらはしれい 絵/以上、小学館)、『のせのせ せーの!』(くの まり 絵/ブロンズ新社)など。いずれも斉藤倫との共作。
この書籍を作った人
イラストレーター。福岡県生まれ。『魔法使いの弟子たち』(井上夢人 作/講談社)ほかで講談社出版文化賞さしえ賞、『うきわねこ』(蜂飼耳 文/ブロンズ新社)で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞。主な作品に『ゆきがふる』(蜂飼耳 文/ブロンズ新社)、『へそまがりの魔女』(安東みきえ 文/アリス館)など。
磯崎 園子(いそざき そのこ)
絵本情報サイト「絵本ナビ」編集長。著書に『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』(ほるぷ出版)、『ママの心に寄りそう絵本たち』(自由国民社)、監修に『父母&保育園の先生おすすめの赤ちゃん絵本200冊』『父母&保育園の先生おすすめのシリーズ絵本200冊』(玄光社)がある。