人気コンビがおくる、新作クリスマス絵本
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絵本紹介
2024.10.31
10月31日のハロウィンが終わると、さあ、次のイベントはクリスマス!と思っているご家庭も多いのではないでしょうか? ハロウィンもクリスマスも海外からやってきて日本に根付いた比較的新しい行事。日本古来の行事が11月にはたくさんあるんです。
まずは11月7日の「立冬」、11月15日の「七五三」、11月23日の「勤労感謝の日」はかつて「新嘗祭」という五穀豊穣を祝うお祭りがありました。お酉様の市の立つ「酉の市」は今年11月5日、7日、29日に開催されます。
そして11月3日は「文化の日」。「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを趣旨とした国民の祝日です。この日は家族で日本の文化を振り返ったり、日本ならではの遊びに興じてみるのも楽しいと思います。
「文化の日」に手に取りたい、日本を感じる絵本をご紹介します。
出版社からの内容紹介
柿が大好きなケンちゃんは、実が赤くなるのを待っています。おじいちゃんやおばあちゃんから、実の取り方や、柿がどんなに体にいいかを教えてもらい、楽しみにするケンちゃん。なのに、カラスに先に食べられてしまい…。
世界の子どもたちを描いてきた作者が、日本の子どもを描きました。縄文時代から食べられていたという柿をテーマに、日本の原風景が語られています。暮らしの中にある素朴なものや知恵を大切にしてきた作者ならではの作品です。
この書籍を作った人
岐阜県大垣市生まれ。1971年、旅行で訪れたパリにそのまま移住。その後独学で絵を学ぶ。こどもの世界をあたたかく、生き生きと描き、世界で出版された絵本は70冊を超える。『春のうたがきこえる』(偕成社)で講談社出版文化賞絵本賞、『はしって!アレン』(偕成社)で第28回サンケイ児童文化賞美術商など、受賞多数。『とんでいきたいなあ』『ぼくのきしゃポッポー』など、パリの暮らしのなかから生まれた絵本や、『じゃがいもアイスクリーム?』『ジブリルのくるま』『森からのよびごえ』『なつめやしのおむこさん』『マンモスのみずあび』など、世界各地を旅し、その土地のこどもたちとの交流や暮らしから生まれた絵本、日本を舞台にした『ハナちゃんのトマト』、ニューヨークを舞台に、少年とぬいぐるみの友情を描いた『ペンギンのパンゴー』など多数の作品がある。
みどころ
幸せいっぱい福いっぱい。大人気「おふくさん」シリーズに、12ヶ月の伝統行事を紹介する歳時記えほんが登場しました!
山の奥深くにある家で、ふくふくにこにこ仲良く暮らすおふくさんたち。むつきさん、きさらぎさん、やよいちゃん……。みんな月にちなんだ名前を持っています。これまで10人だったおふくさんたちですが、みなづきさんとながつきさんが長旅から帰り、ようやく12人揃いました。なかよしのおにさんに、順番に自己紹介をはじめます。
1月はむつき(睦月)。年の初めに集まって、仲睦まじく過ごす月です。1月1日の元旦、1月7日の七草粥、1月11日ごろの鏡開きがあります。おふくさんたちはこたつを囲み、それぞれおせちを食べたり、福笑いや書き初めを楽しんでいます。おふくさんのおうちでは、お年玉のことを「おふくだま」というようです。
続いて2月(如月)は節分、3月(弥生)はひなまつり、というように、四季のうつりかわりとともに、それぞれの月の定番行事や風物詩、季節の食べ物などが紹介されます。旧暦の名の由来や大切にしたい行事の知識が、自然に学べるというのがいいですね。夏祭りにおつきみ、紅葉狩りにクリスマス……。おふくさんたちの12ヶ月はとても充実しています。
眺めているだけで縁起が良さそうな、見どころ満載の1冊。服部美法さんの幸福感いっぱいのイラストを、ページの隅々まで楽しんでください。ぼそっとつぶやくおふくさんたちのセリフも楽しいですよ。日本の風情を感じながら、大いに福を呼び込んでくださいね。笑うかどには福来る。さあ、おふくさんたちと一緒に、「いちねんわらってすごしましょ」!
この書籍を作った人
三重県生まれ。大杉華水氏に師事し、伊勢型紙を学ぶ。子どもの本専門店「メリーゴーランド」(三重県 四日市市)主宰の「絵本塾」に参加。著書に『おふくさん』シリーズ(大日本図書)、『もりのちいさなはいしゃさん』シリーズ(文・上平川侑里/山画廊)、『ねむたくないせんにん』(ナカオマサトシ文/佼成出版社)、『わがしやパンダ』(香桃もこ作/福音館書店)などがある。
みどころ
どこまでもシンプルな「あいうえお」の絵本です。
ページの左側には、スカイブルーの背景。その上に緑の額に縁どられた絵画のような「あし」のイラスト。
ページの右側には、作者オリジナルの書体で書かれたやさしい「あ」の文字。その下には鉛筆に似た書体で「あ」の書き順も載っています。
「あ」から「を」までの全46文字。まだ文字の読めないあかちゃんから、文字に興味を持ちはじめた小さなお子さん、はじめて文字を書こうとする子ども、そして、長い年月を過ごしてこられたご年配の方まで。
出会った年齢によって、違った新しさ、発見があるのではないでしょうか。
パラパラとページをめくってみるのも楽しいですし、お気に入りの文字をジーっと見つめ続けるのも面白い。
「て」のページで「手」の絵に自分の手を重ねる子もいれば、「せ」の「セミ」をつかまえる子や「い」の「犬」をなでる子、
文字に指を添えて、なぞる真似をする子もいるでしょう。
シンプルであるからこそ、楽しみ方は読者にゆだねられている……そう感じる作品です。
本作は、作者・戸田幸四郎さんの絵本デビュー作であり、出版社・戸田デザイン研究室の誕生のきっかけとなった作品でもあります。
これからも長く子どもたちのそばにずっとあり続ける、はじめての、やさしい、とてもシンプルな「あいうえお」の絵本です。
この書籍を作った人
(戸田幸四郎 1931年−2011年)山形県尾花沢市生まれ。都市計画から店舗デザイン、グラフィックまであらゆるデザインを仕事とする。51歳の時、デザイナーから絵本作家に転向。80歳で亡くなるまで42作品を発表。そのどれもがロングセラーとなる。絵はもちろん、ひらがなまで全てをデザインした『あいうえおえほん』は累計100万部を超え、日本の知育絵本の草分けと評されている。他にも宮沢賢治・太宰治などの文に重厚な絵を描いた名作絵本集や環境をテーマにした創作絵本集など出版。静岡県熱海市には自身が建築デザインから手がけた戸田幸四郎絵本美術館がある。
みどころ
正月から七五三、お彼岸など、日本の伝統行事について季節を通して丁寧に紹介してくれる絵本です。
こちらは「秋と冬の巻」。9月から2月までを順番に追っていきます。
例えば1月はお正月。お正月・元旦などの言葉の意味から始まって、家族で過ごす元旦の様子が描かれています。
正月飾り、鏡餅、そして豪華なお節料理!行事を盛り立ててくれるお祝いの小道具たちについては、
それはそれは細かく美しい絵で説明してくれるのです。特にお料理の絵には思わずつばを飲みこんでしまうほど。
初詣やかるた、羽子板などの新年を迎える楽しみ方や、書き初めや七福神の説明があり、
七草粥や鏡開きまで続きます。1月の気象や旬の草花や食べ物もちゃんと載っていますよ。
ひと月ごとにカレンダーのページがあるのもポイント。子どもたちにもわかりやすくていいですよね。
「行事の由来やお祝いの方法について詳しくはないけれど、子どもの頃には家族でお祝いした記憶は
残っているな・・・。」
そういう方は多いのではないでしょうか。この絵本を読んでいて、ちょっと懐かしいような気持ちになれるのは、
難しい説明ばかりではなく、そんな家族で過ごす楽しそうな時間やすぐに真似が出来そうなさりげないお祝い方法が
読んでいる人の思い出と重なってくるからかもしれませんね。
これから迎える行事についてちょっと調べたいな、という時に。
親子で季節のお話をしたいな、という時に。
そして、ちょっと懐かしく美しい絵本として楽しみたい時にも。
そばに置いておけば、年中大活躍してくれること間違いなし!
「春と夏の巻」と合わせて、幅広い年齢層におすすめしたくなる一冊です。
この書籍を作った人
東京都生まれ。著作に『和の行事えほん(春と夏の巻)』『和の行事えほん(秋と冬の巻)』『着物のえほん』(以上あすなろ書房)、『やまからのてがみ』『はるのあしおと』『あおぞらとのはらのいえ』『ひとつぶのもりのたね』(以上「みのりのえほん」シリーズ 千世繭子・作 フレーベル館)など多数。現在、都内で絵画教室「小さな水彩塾」を主宰。
出版社からの内容紹介
日本の伝統行事をつたえ、季節感をもつ子に育てる
四季折々の様々な行事を、ひと月ごとにかわいいイラストでわかりやすく解説します。お正月やひな祭りなどの身近な行事に加え、若水や天神講など、子どもにつたえたい行事も紹介。行事にまつわる食べ物や草花を知ることで、季節の変化も感じられる1冊です。
出版社からの内容紹介
ダイナミックなめくり仕掛けが楽しく、小さなお子さまにぴったりの、
大人気シリーズ第6弾!
お正月やひな祭り、七夕、七五三、クリスマスなど、
季節を感じる年中行事やイベントを、
「きょうは なんのひ?」の問いかけにのせて紹介します。
ダイナミックに広がる絵にワクワクしながら、いろいろな行事に親しめます。
巻末には、親子で行事を楽しむためのひとくちメモも収録。
やさしく味わい深いイラストで、プレゼントにも最適です。
(おすすめ:3〜5歳)
みどころ
小さなさつきちゃんとしょうくんがお話をしています。
「こいのぼりが、たくさんおよいでいるね」「でも、こどものひにこいのぼりを かざるのはなんでかなあ?」
そんな場面にどこからともなく登場する・・・ものしりおばあさん?しかも鯉のぼりに乗って?!
「ハーイ、わたくし ナンデ・カンナよ。さあ、ふたりも こいのぼりにのって!」
子どもなら誰もが抱く行事についての「なに?」「なぜ?」をきっかけに、案内役のナンデ・カンナおばあさんはわかりやすく身近な例でその由来や背景を教えてくれます。
3人を乗せた鯉のぼりがやってきた先は・・・江戸時代の日本。
武士の家で男の子が生まれた時「強い子になるように」と願いを込めて旗を飾る風習、これを倣って町の人々が飾るようになったのが鯉の形の旗。
でも、どうして鯉なの?僕は大きな鯨がいい!私は可愛いめだか!・・・
ひとつの事がわかると、さらにあっちへこっちへと広がるのが子どもたちの疑問。
そのあたり、さすがのナンデ・カンナおばあさんはちゃんとわかっているんです。
「しりたい?つぎはちゅうごくのおはなしのせかいよ!」。
大昔の日本や世界の国にタイムトリップしたり、みるみる体が縮んでおせち料理と同じ大きさになったり、鏡や夜空に昔の様子が映し出されたり。
広がっていく疑問も小さな子どもたちの興味と思考にそって、ひとつひとつ楽しく解き明かしてくれます。
こんな頼もしい案内役と飽きることないストーリー展開は、子どもにとって定番ですね。
大好きなママ・パパに読んでもらえば、まるでおばあさんと一緒にお話の世界を旅する感覚!
「地域や家庭によって違うやり方や考え方があるのも行事を豊かにしていると思うわ。」
冒頭のナンデ・カンナおばあさんの言葉は、意味深く感じられます。
生まれ育った土地や家庭によってそれぞれに違う、季節や行事の思い出。
家族や仲間と過ごす時間の大切さをかみしめながら、親から子へと行事を受け継いでいきたいと思います。
出版社からの内容紹介
ひらいてびっくり! ビルや高速道路が飛び出す、立体すごろくです。くっつくコマで、絵本の世界を大ぼうけん。壁をのぼったり、高速道路を進んだり。まるで絵本の中に入ったような臨場感たっぷりのすごろくです。
「ねずみコマ」にじゃまをされて、あともどり!? 「のりものコマ」ではスピードアップ!
くっつくコマ8こつき。コマがくっつくので、コマがずれたり、落ちたりしません。側面にも、ぴたっとくっつきます。コマの接着力がなくなったときは、水で洗うと接着力が復活します。
盤面サイズ:374.8mm×550.2mm
コマ8点(キャラクターコマ4点、のりものコマ2点、ねずみコマ2点)、針付きのルーレットが付属。
この書籍を作った人
1927 年愛媛県生まれ。早稲田大学露文科中退。児童文学作家・評論家。東京在住。主な作品に『おしいれのぼうけん』、『ダンプえんちょうやっ つけた』(いずれも童心社)、『ロボット・カミイ』(福音館書店)、『モグラ原っぱのなかまたち』(あかね書房)、『新版 宿題ひきうけ株式会社』、 評論『児童文学の旗』(いずれも理論社)、最新刊に評論『現代児童文学を問い続けて』(くろしお出版)など多数。
この書籍を作った人
1931 年大阪市生まれ。京都大学中退後、本格的に人形劇にうちこむ。人形劇団プーク・劇団人形座などで活動の後、古田足日と出会い、 子どもの本の仕事をはじめる。主な作品に『おしいれのぼうけん』、『ダンプえんちょうやっつけた』、『ゆうちゃんのゆうは?』『ひ・み・つ』(いずれも童心社)、『さっちゃんのまほうのて』、『ピカピカ』(いずれも偕成社)などロングセラー多数。