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かむもかまぬも神だのみ めちゃヘンな早口ことば(小学館集英社プロダクション)
これ、言える? 言えたらヒーロー! みんなで遊べる! 一瞬で噛んじゃうヘンテコ早口ことば!
毎回ゆかいなことが起こる言葉の森を舞台にした、『へんてこもりにいこうよ』にはじまる、「へんてこもりのはなし」シリーズの第6巻目は『へんてこもりのころがりざか』。シリーズ13年ぶりの続刊となった本書について、作者のたかどのほうこさんにお話を伺いました!
出版社からの内容紹介
『へんてもこりにいこうよ』から始まるへんてこもりシリーズ6作目。今回も、そらいろようちえんの4人組は、ヘンテ・コスタの森にあそびにいき、まるぼや、おなじみの住人たちに会います。きょうは大事なお客さんがくるというので、みんなはおやつの準備中。ところがおやつのまるぼまんじゅうを取りにいく途中の「ころがりざか」で大変なことに! へんてこな言葉に見舞われ、まるぼもピンチにおちいります。言葉の森である「へんてこもり」ならではのお話。この巻には初めて、大事なお客さんとして「へんてこもり」をつくったヘンテ・コスタさんが登場します。
この人にインタビューしました
函館市生まれ。『へんてこもりにいこうよ』『いたずらおばあさん』で路傍の石幼少年文学賞、『十一月の扉』『おともださにナリマ小』で産経児童出版文化賞を『わたしたちの帽子』で赤い鳥文学賞・小学館児童出版文化賞をそれぞれ受賞。その他の作品に『すてきなルーちゃん』『トランプおじさんとペロンジのなぞ』『トランプおじさんと家出してきたコブタ』『お皿のボタン』、「つんつくせんせい」シリーズ、『紳士とオバケ氏』『まあちゃんのながいかみ』『ねこが見た話』、「ゆかいなさんにんきょうだい」シリーズ、『ピピンとトムトム』などがある。札幌市在住。
シリーズ1冊目の『へんてこもりにいこうよ』の刊行から実に30年! いよいよ最終巻と伺いました。あらためて、この童話シリーズが生まれた背景について教えてください。
幼年童話のシリーズ「おはなしカーニバル」の1冊を頼まれたのがきっかけです。そこで、幼稚園に通っていたころ私は何が楽しかったろうと思いめぐらせるうち、数人で幼稚園を抜け出して、木立のある原っぱで遊んだよく晴れた平和なひとときのことを思い出しました。葉っぱをかぶったりして、へらへらふざけていただけなのですが、緑と光と笑顔に満ちたその時空間は、思い出すだけで、ぽっと嬉しくなる質のもので、そうだ、あの輝かしい空気の中で––––しかも幼稚園のカリキュラムなどからはずれたところで––––お話を作ろうと思ったのです。
でも、その森で何が起こるかです。そこで、当時よくやっていた動物しりとりを子どもたちにさせ、詰まった子がでたらめな名前をいうとなんとその動物が……という展開を思いつきました。言葉が醸す実物像ということでは、『ピッピ』に出てくる「スプンク」や、『徒然草』の「しろうるり」が念頭にありました。そのどちらも、わくわくする話でしたから、そういう展開は、小さい子たちも喜ぶんじゃないかと思いました。そんなわけで、続編を書くことになったときも、「へんてこもり」を、言葉と関係している森というふうに位置づけることになりました。
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