のりもの好きな子大集合!
絵本紹介
2025.02.25
はじめて絵本と出会う0、1、2歳の子を思って作られた「赤ちゃん絵本」。
小さい子が両手で抱えて持てるサイズ感、めくりやすいページ、引き込まれるような色のバリエーション、中には表紙の角でぶつけて怪我をしないように角を丸くしているものまで……。その佇まいは、はじめて手に取るお子さんにしっかり寄り添えるよう設計されています。まさに赤ちゃんのように愛されるための絵本が「赤ちゃん絵本」なのではないでしょうか。
そんな赤ちゃん絵本が寄り添ってくれるのは赤ちゃんばかりではありません。夜泣きや黄昏泣き、おむつかぶれ、ミルクの拒否に人見知り、後追いなどなど、はじめての育児に奮闘するママとパパの疲弊した心にもすっと入ってきて「ああ、うちの子って絵本とこうやって遊ぶんだ」と気づきと幸せを与えてくれます。
はじめて赤ちゃん絵本と出会うお子さんと、親御さんにお届けしたい今月の赤ちゃん絵本。気になる作品はぜひチェックしてくださいね。
この書籍を作った人
1968年愛知県生まれ。大阪芸術大学美術学科卒業後、イラストレーターとして活動。ボローニャ国際絵本原画展で入選を重ね、スイス、イタリア、スペインなど海外でも絵本を出版。絵本作品に、『くっついた』『ゴリラのおとうちゃん』(こぐま社)、『ちいさなおうさま』『おおきなおひめさま』(偕成社)、『バスがきました』(童心社)、『おしり』『よしよし』『りんごがコロコロコロリンコ』(講談社)など多数。
この書籍を作った人
1974年、東京生まれ。二人の娘の父。絵本作家・デザイナー。絵本に『れいぞうこ』(偕成社)、『いろいろ ばあ』(えほんの社)、『みず ちゃぽん』(童心社)、『どじにんじゃ』(講談社)、『おおごえずかん』(コクヨS&T)、『ころころぽーん』(ほるぷ出版)など多数。挿画に「パーシー・ジャクソン」シリーズ(ほるぷ出版)、「モーキー・ジョー」シリーズ(フレーベル館)など。くもん出版からは、「えほんとあそぼ」シリーズのほかに『ぴーかーぶー!』『カチン コチン!』(絵・小林ゆき子)の2冊がある。
出版社からの内容紹介
おんぶーぶー。ちいさなくるまがバスさんに「おんぶして」。
バスさんは「いーいーよ」。
そしたら……?
つぎからつぎへといろんなのりものがやってきて、みーんなおんぶ!
さいごにはダイナミックなしかけつき。
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のりもの×スキンシップのあかちゃん絵本
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\ おんぶって うれしいね /
子どもたちをだっこしたり、
絵本のなかののりものたちみたいにおんぶしたりしながら、
みんなでいっしょに「おんぶーぶー!」。
●作者のことば/矢野アケミ
おんぶーぶー。「おんぶ」にのりもののオノマトペをくっつけてみたら、あら楽しい! そんなことば遊びから生まれた絵本です。
日々、子どもをおんぶしているお母さんお父さんたちのことも、たまにはおんぶしてあげたいという気持ちで、まるごとみーんなをおんぶしてくれるのりものも登場させました。そうしておしまいには、大きな背中の上で安心して元の場所に帰れますように、という思いも込めています。
子どもたちをだっこしながら、もしくは、おんぶしながら、いっしょに声を出して楽しんでもらえたらうれしいです。
この書籍を作った人
1973年、愛知県生まれ。幼稚園の頃の夢は、絵本をつくって売る人。子どもの本専門店「メリーゴーランド」(三重県四日市市)主宰の絵本塾に参加。『どうぶつドドド』(鈴木出版)で第22回日本絵本賞読者賞を受賞。その他作品に『ジェリーのあーな あーな』『ジェリーのながーい ながーい』『ジェリーのこーろ ころん』『バナナおいしくなーれ』『みかんおいしくなーれ』(大日本図書)、『ぐるぐるカレー』『ぐるぐるせんたく』『ぐるぐるジュース』『ぺったんこぺったんこ』(アリス館)、『わっかが8ぽんスポン!』(PHP研究所)、『ギョギョギョつり』(鈴木出版)、『ばんそうこう くださいな』(WAVE出版)などがある。
この書籍を作った人
1974年、東京生まれ。二人の娘の父。絵本作家・デザイナー。絵本に『れいぞうこ』(偕成社)、『いろいろ ばあ』(えほんの社)、『みず ちゃぽん』(童心社)、『どじにんじゃ』(講談社)、『おおごえずかん』(コクヨS&T)、『ころころぽーん』(ほるぷ出版)など多数。挿画に「パーシー・ジャクソン」シリーズ(ほるぷ出版)、「モーキー・ジョー」シリーズ(フレーベル館)など。くもん出版からは、「えほんとあそぼ」シリーズのほかに『ぴーかーぶー!』『カチン コチン!』(絵・小林ゆき子)の2冊がある。
この書籍を作った人
1947年宮城県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。主な絵本に『でんしゃにのって』などの「うららちゃんののりものえほん」シリーズ、『バルボンさんのおでかけ』などの「ワニのバルボン」シリーズ、『ブップーバス』などの「あかちゃんのりものえほん」シリーズ(以上アリス館)、『やまのおふろ』などの「ぽかぽかおふろ」シリーズ(ひさかたチャイルド)、『どんどこ ももんちゃん』[第7回日本絵本賞]などの「ももんちゃん あそぼう」シリーズ、『おにぎりくんがね‥』などの「おいしいともだち」シリーズ(以上童心社)がある。紙芝居に『でんしゃがくるよ』『もみもみおいしゃさん』『ぞうさんきかんしゃ ぽっぽっぽっ』[第56回高橋五山賞](以上童心社)などがある。
みどころ
「なんだろな。なんだろね。
そう い、ち、ご。
だいすきね。」
語りかけるような言葉に合わせて、
美味しそうないちごが次々登場して、パクリポクリと食べられて、緑色のヘタが残ります。
そのリズムの優しいこと、楽しいこと!
この絵本は、赤ちゃんへの語りかけのために作られています。
作者は絵本コーディネーターで絵本作家の、こがようこさん。
色鮮やかで、ふわっと優しい質感の絵が、あかちゃんの心をひきつけます。
文章は、そのまま読めば、普段話しかけているときのように自然と語りかけられるようになっているのがポイント。
後ろの見返しには、こんなふうに読んでみてね、という「ちょこっとヒント」がまとめてあります。
例えば、いちごが転がる場面では、
「ころころころころ まてまてまてまて」と好きなだけ繰り返して!
「ころころころ…」の音に合わせてからだを優しくこちょこちょしてみてね、など。
気軽に実践できる具体的なヒントが載っているので、まずはこれを試してみると楽しそうですね。
あかちゃんへ絵本を読んであげたいけれど、何から読めばいいのか難しい。
語りかけは大切って聞くけれど、どうしていいかわからない。
意外とそんな声をよく聞きます。
そんなパパママのために考えられた、応援絵本です。
親子で絵本を楽しむファーストステップにぴったり。
同シリーズの『語りかけ絵本 ひよこ』も一緒に、ぜひ、親子の触れ合いの時間に加えてみてくださいね。
この書籍を作った人
作家。絵本コーディネーター。20年以上にわたり、さまざまな場所でおはなしを届ける活動を続ける。絵本作品に『あたしおねえちゃんなの』(スティーナ・ヴィルセン・絵/クレヨンハウス)、『ママがおねつのおはなし』『10人のきなちゃん』(童心社)、『わがまんまちゃん』(大日本図書)がある。