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絵本紹介
2021.09.17
空はだんだん夜の色。だんだん、だんだん。毎月発売される新作絵本の中から、絵本ナビが自信をもっておすすめする「NEXTプラチナブック」。今回ご紹介するのは『だんだん だんだん』。おじいちゃんと出かけた夜のお散歩。ふたりがそこで出会ったのは…?
NEXTプラチナブックとは…?
絵本ナビに寄せられたレビュー評価、レビュー数、販売実績など、独自のロジックにより算出された人気ランキングのうち、上位1000作品を「絵本ナビプラチナブック」として選出し、対象作品に「プラチナブックメダル」の目印をつけてご案内しています。
そして、毎月発売される新作絵本の中からも、注目作品を選びたい! そんな方におすすめするのが「NEXTプラチナブック」です。3か月に一度選書会議を行い、「次のプラチナブック」として編集長の磯崎が自信を持って推薦する作品を「NEXTプラチナブックメダル」の目印をつけてご案内します。
草むらのバッタやカマキリ、空にはコウモリ、一斉に鳴きだすカエルに、夜空に飛ぶのは……ホタル! 夕方と夜の間、だんだん暗くなっていくこのお散歩、なんて贅沢な時間なのでしょう。少しずつ見えてくる、夜の命がきらめく世界。ゾクゾクするけど、おじいちゃんと一緒なら怖くない。
だんだんと変化していく風景、だんだんと過ぎていく時間。その移り変わりを豊かな色彩の木版画で臨場感たっぷりに伝えてくれるのは、竹上妙さん。言葉の響きも効果的。だんだんって、なんだか気持ちいい。
自らの経験や、その瞬間の喜びを、こんな風に切り取って見せてくれるのだから、絵本作家さんってすごい。自分にとっての大切な時間も、思い出してみたくなりますよね。見つけられたらいいな。
実際の空の色も
夕方から夜の空の色って、本当に豊か。ピンクからオレンジに変わっていき、だんだん濃くなっていったかと思うと、今度は薄紫。そのうち青くなっていき、気がつけばあっという間に真っ暗闇。きれいだな。絵本の中のそんな変化をゆっくりと眺めていると、少しずつ見えてくるのは、風景の色に馴染む様々な生き物。ああ、こんなところに佇んでいる。今度は、実際にお散歩した時にも観察してみなくっちゃ。知らなかった景色が見えてくるかもしれませんよね。
この書籍を作った人
1986年東京都生まれ。和光大学表現学部芸術学科卒業。2007年に長野で牛にかこまれたときの衝撃から、生き物と目があった瞬間の「見たら見られた」をテーマに木版画を制作している。個展、グループ展での発表も多数。2017年『マンボウひまな日』(絵本館)で絵本作家デビュー。主な作品に『みたらみられた』(アリス館)、『あめちゃん』『きょうは泣き虫』(以上、好学社)、『うみのあじ』(あかね書房)、『だんだん だんだん』(ひさかたチャイルド)がある。
磯崎 園子(いそざき そのこ)
絵本情報サイト「絵本ナビ」編集長として、絵本ナビコンテンツページの企画制作・インタビューなどを行っている。大手書店の絵本担当という前職の経験と、自身の子育て経験を活かし、絵本ナビのサイト内だけではなく新聞・雑誌・テレビ・インターネット等の各種メディアで「子育て」「絵本」をキーワードとした情報を発信している。著書に『ママの心に寄りそう絵本たち』(自由国民社)がある。