ついに、夏です。木には赤いさくらんぼうがたくさん実り、はたけのいちごもおいしそうです。色とりどりのお花がさき、草の上では子供たちがはだしになってあそんでいます。急に雨がふってくると、みんなおおあわて。でも、ぬれたって平気です。すぐにまた太陽がてって、ほら、虹もでてきましたよ! スザンネのおたんじょうパーティにプレゼントをもってあつまるおおぜいの友達。どんどん遠くへとばされてしまうペンギンのふうせん。小さなねずみをどこまでもおいかけるねこ。冬や春ものがたりと同じように、おかしなできごと、こまったできごと、だれでも日々のくらしのなかで知っているようなできごとがいっぱいです。本をひらくたびに、主人公をかえて、あたらしい夏のものがたりをさがしてみませんか?
ページをめくると、時間の経過とともに場所が移動していき、登場人物それぞれの様子に注目すると、ドラマを感じることができます。
人々だけでなく、天候や乗り物、鳥など、見るべきところは 盛りだくさんです。
あれっ?と思って前のページに戻って捜したり確認したり、いつまでも何回でも見ていられる絵本でした。
(みいのさん 60代・その他の方 )
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