「うわぁぁ! きのこがこんなに大きくなっちゃった!」 ルーチカがさけびました。するとトゥーリが、ためいきをつきながらいいました。 「ちがうよ、ルーチカ。きのこが大きくなったんじゃない。」 「えっ?」 「ぼくたちが、小さくなってしまったんだ。」 「ええっ!」 そうです。きのこが、大きくなったのではありませんでした。ルーチカたちが、小指のさきほどに小さくなってしまったのです。 ――<本文より>
いちごがたくさん実っているという「ひみつの野原」を目指したルーチカたちは、森の中でふしぎな白い輪をみつけます。 近寄ってその白い輪をよく見てみると、それは白いきのこがぐるっと円を描くように土からはえてできた輪だったのです。 そして、ソルがその輪に足をふみいれたとたん……。 今度はルーチカたちが妖精の魔法で小さくなって、フェリエの森の小さい生き物たちと助け合いながらミクロの世界を探検します。 かわいい動物たちがくりひろげる楽しいストーリーに心温まるメッセジーがこめられた大好評『はりねずみのルーチカ』シリーズの第三弾。すべての見開きに美しい挿絵が入る贅沢な一冊です。
こちらのシリーズを読むのは2冊目ですが、魔法や妖精など、夢のある不思議なお話を読みたいお子さんにはオススメの本だと思います。
妖精のせいで、体が小さくなってしまったり、もとに戻ったかと思えば、古くなった人形を思い出の国に運ぶお話へと続き、1冊の本の中に、ワクワクしたり、ドキドキする場面が散りばめられています。
普段は息子と絵本を読むことが多いのですが、息子がもう少し大きくなったら、読んであげられるかなと思います。 (ちびっこおばちゃまさん 40代・その他の方 男の子4歳)
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