ハカバ・トラベル?なんだか夏にぴったりなネーミングのようですが…こわいお話大好きな子どもたちお待たせしました!
「おねが〜い。おしろへいきたいのぉ」 学校帰りにたまたま通りかかった旅行会社で小学生のまことが出会ったのはなんとゆうれい!?風がなくて、人どおりが少なくて、車も通らない好条件が揃った今日、やっとの思いでここまでやってきたというゆうれいはどうしてもお城に行きたいと言うのです。まことはゆうれいの勢いに押されて仕方なくお城へ連れて行くことに。けれどもゆうれいは軽くて風に飛ばされやすいのです。そこでまことが取った方法は、小学生ならだれもがもっているあるものに入れて運ぶこと。これがなかなかうまくいって、なんとかお城に無事たどり着いたようです。しかし油断は禁物。ゆうれいは、お城のてっぺんで風に飛ばされそうになって、重しになるものを渡したら下まで一気に落下、あげくの果てには通りすがりのおばあさんの傘の上で眠りこんでしまったから大変です。このままではゆうれいは飛ばされて“ふゆうれい”になってしまう。まことはゆうれいをたすけるために奮闘します。けれどもゆうれいがおばあさんの傘で寝てしまった理由には、かつて生きていた時の思い出につながる秘密が隠されていて…。
ゆうれいが飛ばされないようにどこまでも追いかけていったり、助けるためにはじめて知らない人に話しかける勇気を出したり、と、主人公のまことくんの優しさと頼もしさにも注目です。しまいにはゆうれいにこもりうたまで歌ってあげたりもして、なんてできた男の子なんでしょう。
こちらは、絵本から読み物への移行期にぴったりの小学校低学年におすすめのシリーズ「おはなしいちばん星」の最新刊。おばけだってゆうれいだってりょこうがしたいのでは?という柏葉幸子さんのユーモアたっぷりのお話と、雰囲気あるゆうれいの姿がたまらないたごもりゆうこさんの絵で送る「ハカバ・トラベルえいぎょうちゅう」。どうぞ怖がりながら、笑いながら一気にお楽しみ下さい。
(秋山朋恵 絵本ナビ編集部)
学校帰り、まことが旅行社をのぞいていると、ゆうれいの客がやってきました。 「おねがーい。おしろへいきたいのぉ」と、ゆうれいはめそめそとないています。 なんとここは、はかばのゆうれいたちに、旅行をさせる「ハカバ・トラベル」…!! おばけだって、ゆうれいだって、旅行がしたい!?のかもしれません。 そんなときに希望をこたえる旅行社があったらいいですね。 ゆうれいの旅のお手伝いをすることになったまことと、ゆうれいの楽しいお話です。
このお話は、男の子が女の人のゆうれいにあって、りょこうをあんないしたりするお話です。
わたしも、一どゆうれいと友だちになりたいです。でも、やさしいゆうれいがそんなかんたんに
いるわけがありません。けれど、友だちになれなくても、見てみたいです。本当にゆうれいが
いるかは、わからないけど、こんなしごとがあったら、おもしろいと思いました。 (ぷちしゅうさん 10代以下・その他の方 )
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