著者・かこさとしが「今だからこそ読んでほしい」と話す、むかしばなしシリーズ。 <かこさとし むかしばなしの本> 全5巻が復刊決定!
2014年、88歳の今も次々と新作を発表しているかこさとし先生。 いつも子どもの心に寄り添っている先生の作品は、親子代々にわたり長く愛されています。
第2巻は、『でんせつ でんがら でんえもん』。 ある村の大金持ちで強欲なでんえもんのお話。あまりにケチで、召使いも奥さんも、もったいないと追い出して、金を数えてばかりの暮らし。そんなでんえもんのもとへ、年老いたおじいさんがやってきて、「そんなにお金が好きなら…」と、でんえもんにさわるものは何でも金に変わってしまう力を与える。不思議な力を得て、大喜びのでんえもんだったが…!?
人間というものは立場や何かの理由によって、同じ人でも「仏」になったり「鬼」になったりするものです。自分もそんな人間だということを忘れず、おそれとつつしみを抱きながら、社会のゆがみや悪に敢然と立ち向かっていってほしいという、著者のメッセージがこめられた一冊です。
※本書は、1978年・童心社刊「でんせつ でんがら でんえもん」を底本に復刊するものです。
4年生の読み聞かせに。
結構長くて、15分位かかります。
かこさとしさんの本は、説明が長くてくどい感じがするのであまり好きではありません。(からすのパンやさんは好きです)
でも、この本は、すごく面白かったです。
長さを感じさせずぐいぐい引き込まれていく感じです。
最後のオチも納得です。
むかしばなしの本だから、古い言葉も出てくるのですが、とてもテンポがよく、読みやすかったです。
子どもも面白かったと言っていました。
他にもかこさとしさんのむかしばなしの本が出ているみたいなので、読んでみたいと思いました。 (Sprashuterさん 40代・ママ 男の子9歳、男の子7歳)
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