子どものいない夫婦が観音様に願掛けしてもらい受けたのは、小さな貝、つぶ。そのつぶが口をきくようになり、自分で嫁探しに向かいます。水の漏れる田を治したら、嫁をくれるという男に、つぶは懸命に田を治してみせますが、男は約束を守りません。ところが男の末娘の助けもあって、つぶは見事、その末娘を嫁にします。
子どものいない夫婦の元に神様から授けられた「つぶ(たにし?貝?)」
自分でお嫁さん探しに出かけるけれど
あるところで「田んぼに空いた穴をふさいでくれたら娘を嫁にやる」と言われ ひたむきに頑張る「つぶ」
3人姉妹の上の二人は意地悪で一番下の娘が心やさしい・・・っていう設定は昔話の定番中の定番ですが
このお話もそれに倣います。
どうかすると悲惨な感じなんですが飯野さんのイラストと
楽しい方言に助けられていて あまり悲愴な感じがありません。
いきなりお話の入りが
「むかし むかし あったけずぉん」ですよ(笑)
語尾も「いたっけと」とか「おまいりしたっけと」とかなんだかカワイイ。石を「べーんがり」と投げたり。
なんだか言葉が面白くて飯野さんのイラストのユーモア感を引きたてています。どこの方言なんだろう?とても気に入りました。 (さえら♪さん 40代・ママ 女の子8歳)
|