くろくて、ながいもの。 それは、夜よりも長いという、黒猫のシッポ。 それは、切ったことがないという、女の子のなが〜い黒髪。
ふたりはご自慢の「くろいながい」を横たえながら、言うのです。 「こんなぼくらが なかよくならない りゆうが ある?」 「ないよー」「ないねー」
仲良しのふたりは、お互いの「くろいながい」を自慢しあい、 どっちの「くろいながい」がほんとうに長いのか、ふたりのさきっちょまでたどってみる冒険にでたのです。
なんて不思議で素敵なおはなし。 のんびりとした、ふたりのやりとりは絵本の時間をゆるりとすすめます。 旅の途中に出会う黒くて長い建物に住む不穏なおばあさんも登場しますが、 自分たちの「くろいながい」を毛糸玉みたいにして巻きながら、 フワンフワンしているふたりを見ていると、なんだかそれもいいのかな?なんて気になったりして。 ヘンテコリンな「くろいながい」旅はまだまだ終わりそうもないのです。 でも、ふたりの可愛らしい「くろいながい」のさきっちょがどうなっているのか知りたくありませんか。 それは、是非とも絵本を読んで見つけてくださいね。 なんだかとても幸せな気持ちになりますよ。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
開くとすごーく横長になる絵本です。しっぽの長ーい黒猫と、髪の毛の長ーい女の子は「さきっちょまで たどってみよう」と旅に出ます。途中、くろいながいおばあさんから「ふこうな はなし」を聞かされても、ぜんぜん気にしません。しっぽと髪の毛のさきは、いったいどうなっているのでしょう? 「ぼくらが なかよくならない りゆうが ある?」のセリフの通り、1冊丸ごと、1匹と1人のなかよしを味わう、ほんのりうれしい絵本です。
ながいしっぽの黒猫と
今まで一回も髪の毛を切ったことがない
ながい髪の毛の女の子。
そんな女の子と黒猫が仲良くならないわけありません。
そして髪の毛としっぽの先を見に旅に出るのです。
何とも冷静に考えると
不思議すぎる展開。
そして我が家の男の子たちは当然髪の毛も短いので
ながい髪の毛をたどっていくという想像できない流れに
のみこまれているかんじでした。
結局おなかがすいてしっぽと髪の毛のさきっぽを
確認せずに帰ってきてしまう
ゆるーい感じがまたいい味です。 (らずもねさん 30代・ママ 男の子7歳、男の子5歳)
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