話の内容云々よりも、「初めに穴あき絵本ありき」というような絵本です。作者のスズキコージさん自身が、本当に楽しんで作りました!というような感じが伝わってきます。
5人の子ども達が(名前が、カンちゃん、クンちゃん等「かくれんぼ」からとっています)、街の中でかくれんぼを始めて、全員が見つかるまでを描いているのですが、街の様子が「ここは一体どこなんでしょう?」というくらい奇抜です。それを眺めているだけでも、充分楽しめます。
また、穴が一見どこにあいているのか分からないくらい絵の中に溶け込んでいるので、ページをめくった時に、「こんな所に穴があったんだ」と新鮮な驚きがあります。
私の手元にあるのは、こどものとも年少版ですが、3、4歳児は、この穴と街の様子を面白いととるか、スズキコージ独特の絵のおどろおどろしさを怖がるか両極端に分かれるような気がします。 (金のりんごさん 40代・ママ 女の子11歳、男の子8歳、男の子6歳)
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