あるお宮に、大きな鈴がひとつぶら下がっていた。お参りに来る人、来る人、この鈴を鳴らすが、どうしてもいい音がしない。悲しくなった鈴は…。いい音を出せるようになるために、修業の旅に出た鈴のお話。
作者の久留島武彦さんは童謡『夕やけこやけ』の作者で、日本のアンデルセンとも呼ばれた口演童話作家(後書き参照)です。
黒井健さんの挿し絵もとても素敵でした。
ただ、元々作者の後藤さんは口承で童話を語られていたしたようなので、絵本という形をとるより、「語った」方がこの物語の世界が広がるような気がしました。
でも、この作品を読んで、久留島さんや久留島さんの童話に改めて興味を持てました。今度機会があったら、大分の『童話の里』にも行ってみたいです。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子19歳、女の子14歳)
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