かあさんは ときどき すごく よわくなる かなしいニュースを見るたびに 世界はどしゃぶりのように感じられ 未来はどこまでも はいいろの雲でいっぱいで そんなとき あかちゃんが おしえてくれる「うれしいこと ここにあるよ!」――
おーなり由子さんの描いた、絵本の中のあかちゃん。 見ているだけで、そのぬくもりが伝わってくるよう。 わらっている顔、ぎゅっと服をつかんでいる小さな手、腕の中で抱かれているまあるい身体。 どの場面でも、まるでおひさまのように明るい光を放っているあかちゃん。 ふとした時にやってくる不安の心は、いつだってこの子たちが救ってくれるのです。 「ぼくらを よわいと 決めつけないでよ!」 「ぼくらは、生きたい。愛したい。いっぱいあそびたい!」 それらの力強い言葉が、すべてのおかあさんの胸に優しくささります。 読み終わったら、わが子をぎゅっと抱きしめたくなりますね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
おかあさんがうれしいとき、あかちゃんがわらう。おかあさんがこころを心配事でいっぱいにしているときも、あかちゃんはわらう。「ぼくらは、生きたい。ぼくらは、愛したい。ぼくらは、いっぱいあそびたい!」 子どもたちは、あふれる生命力で、わたしたちに「うれしいこと、ここにたくさんあるよ!」とおしえてくれるのです。
初めての子育ては不安や心配なことばかり。これでいいのかな?そんな悩みを赤ちゃんの笑顔が大丈夫、と言ってくれてるような・・・とても心に響く作品です。そうそう、そうなんだよ!って、ママなら共感できる部分も多いはず。
個人的にはくしゃみをした赤ちゃんにハッとするくだりが好きです。
同じく地元を離れて子育てに奮闘するママ友にプレゼントさせていただきました。大切な1冊になったと喜んでもらえました。 (みーちゃわんさん 30代・ママ 女の子1歳)
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