アジアの紛争地帯で、地雷で命を落としたゾウは一万頭以上といわれています。被害に遭いながら奇跡的に生き残ったゾウの姿を通して、野生動物と人間の戦争の関係を考えます。
小4の息子と読みました。
地雷というもの自体を知らなかった息子。
そして、いまだに地雷がたくさん埋まっているところが
この地球上にあると知って、さらにショックを隠しきれない息子でした。
東南アジア一帯に地雷が除去されてない地域があり、
いまだに足をなくす方々が多いことは知っていたものの、
動物たちのことまで思いが至っていなかった私にも
非常にショッキングな一冊でした。
この本では7匹の、地雷で足をなくし、大変な苦労をしている
ゾウたちが紹介されていますが、
これがすべて人間のしたことが引き金になっているかと思うと、
人間の傲慢さに腹が立って仕方がありません。
そして、7匹の現状だけでもショックな私たちでしたが、
氷山の一角に違いありません。
保護されずに苦しみながら死んでいったゾウたちもきっと
今もたくさんいるかと思うと、
本当になんで戦争をする理由があるのだろうか、
なんで人間は戦争をするのだろうかと、
その疑問しか頭に湧いてきません。
ショッキングな一冊ではありますが、より多くの人に読んでほしい。
そしてこの衝撃とともに、
人間の傲慢で始まる戦争は許されないことだと
心に刻んでほしい一冊です。 (ムスカンさん 30代・ママ 男の子10歳、女の子5歳)
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