|
佐藤多佳子の長編エンターエイメントシリーズ!
カラスの石像からあらわれた雪気から聞いた、自分たち六人の意外なつながり。しだいにわかってくる、森崎古丹や、自分たちの力のこと。その力をコントロールするためには稽古をしなければならないと知った千里たちは、神社の裏山にうち捨てられていた庵を秘密基地にして、トレーニングをはじめる。そしてついに、だれも想像しなかった大きな謎があかされる。
忙しい日々のなか、一週間ほどで3冊読んでしまいました。もうドップリ。
現代青い鳥以上、ラノベ未満といった感じ。
独特の文法を持つ文章は読みづらく、また子供たち全員の背景や心情を描きだす手法に、薄く伸ばしている印象を受けた。キャラをたたせる最近の傾向を思いました。
ということは、文学読みには違和感あっても、流行本しか読めない子には入りやすいかも。
そんな風に言いながらも、ドップリ底まで沈んでしまう。
この手の話をずいぶん読んできたので、着地点を想像しながら読んでいたわけですが、3巻ラストでひっくり返されました。
御祭神(現人神)がコールドスリープとな?!
和風ファンタジーから和風SFへ。ここが転機ですかね。
次巻で蘇るのでしょうか、コールドスリープで?!
軽いテイストで実力を感じさせる世界を楽しめるので、忙しい子にもいいかもね。 (てぃんくてぃんくさん 40代・せんせい 女の子13歳)
|