舞台はむかし、むかし、大むかし。恐竜がまだ暮らしていたころ。 トロンは、ティラノサウルスのむれのボスであるゼスタと、心やさしいセラの子として生まれます。お父さんとお母さんに大切に育てられたトロンは、早くお父さんのように強くなりたいと願いながら成長していきます。 ところがある日、悲しみは突然やってきて・・・。
ひとりぼっちになったトロンは、寂しさにうちひしがれながら、それでもあらゆる困難に立ち向かっていきます。泣き虫のメソメソ、目が見えなくてさびしがりやのキラリ、他にもたくさんの恐竜たちに出会っていく中で、トロンは本当の強さや勇気、愛の意味などを学んでいきます。 やがて、トロンが育った山に最大の危機が訪れます。その時、トロンがとった行動は?
宮西達也さんの大人気「ティラノサウルス」シリーズの最新作。 だけどちょっと雰囲気が違う? そう、この作品はシリーズ初の幼年童話。 宮西さんが自ら脚本を手がけた映画「あなたをずっとあいしてる」(2015年6月6日公開)のオリジナルストーリーが幼年童話として1冊の本になったのです!
もちろん映画と童話とでは、イラストの雰囲気もお話の長さも違うのですが、物語の臨場感や心を動かされる大事な場面の印象は変わりません。宮西さんはいつでも一番大事なことを丁寧に心をこめて伝えてくれます。
絵本シリーズのファンはもちろん、映画を観てトロンやキラリが好きになった子も、はじめて幼年童話に挑戦する子にもおすすめしたい一冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
大人気絵本「ティラノサウルス」シリーズ初の幼年童話です。ティラノサウルスのむれのボス、ゼスタと心やさしいセラの子として生まれたトロンは、早くお父さんのように強くなりたいとねがいます。ところが大きなじしんをきっかけにトロンはひとりぼっちになって……。寂しさにうちひしがれながらも、いろいろなきょうりゅうと出会い、お父さんの言っていた本当にだいじなことをトロンは学んでいくのでした。本当の強さとは、愛とはを考えさせる感動の物語。
いわゆる、ティラノサウルスシリーズの一冊と思っていい
幼年童話タイプの本です。
中身の絵も充実しているので
ちょっと長編のティラノシリーズって感じで、読みました。
今回も、いつでもだれでも、身も心も満たしてくれる「赤い実」が物語をつなぎます。
「愛」とは、いろんな形があり、あたたかく包んでくれるものなのだと思いました。
いつもの読後感が、ほっとします。
よむたびに、物語の象徴「赤い実」をどんな言葉に置き換えられるのだろうと考えますが・・
やはり「愛」ですかね(#^^#)
安心しておすすめしたい一冊です。
(やこちんさん 50代・ママ 女の子14歳)
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