川の水を巡って争う二つの村。ひそかに想い合う若者と隣村の娘は、箸を使った豆わたし競争で、この争いを解決しようと決意する。
「豆わたし」という言葉は初めて耳にするのですが、お箸で豆を器から器へ移す競い合いがあったのでしょうか。
川をはさんだ両岸の村のいがみ合いは水利でした。
お互いに協力し合うという発想が生まれるには、心通わせあうことが必要でした。
川をはさんで仲の良い天音村のじんじろうと天流村のねねは、ロミオとジュリエットのようですが、ふたりの息の合った箸使いが村の平和を作りました。
最後にお箸の使い方の説明が載っているのがご愛嬌ですが、お話の中で出てくる豆わたしの競い合いで息ピッタリという二人のすごさには、圧倒されました。
ほのぼのとしたお話ではありましたが。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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