とんとんとん ぼくが たいこを たたいたら みんな めが さめ おきあがる
小さな男の子「ぼく」が、たいこをたたくと、ボールも、くまのぬいぐるみもコップも、
にょきにょき にょきにょき あしが はえ どんどこ ずんずん あるきだす
行進には、ニンジン、ぞう、くじら、クレヨンや数字もついてきます。 小さなもの、大きなもの、生きているもの、普段動かないもの、記号、何だかよく分からないフワフワにグニャグニャも、何から何までいろんなものが、にぎやかに加わっていきます。 あんなものや、こんなものまで・・・?! この、「ぼく」がひきつれる壮大なパレードは、進むうち、思いがけないことにも遭遇します。 けれどもパレードは、とんとこ、ずんちゃか、また行進を続けるのです。
日本を代表するアニメーション作家であり、『おやおやおやさい』(福音館書店)など、たくさんの人気の絵本を出版されている山村浩二さん。 オリジナル絵本としては、こちらの『ぱれーど』が初の作品となります。 時代も場所の枠も超えて練り歩くパレード。 世界のありとあらゆるものを巻き込んで、前へ前へ楽しそうに進む赤ちゃんの姿の、なんと希望に満ちていることでしょう。 読みながら、リズムにのって一緒に進んでいるようなワクワクと多幸感を味わえます。 パレードの隊列のなかからいろんなものを見つけて指さしたり、物の名前を呼んだり、名前をつけてみたりするのも楽しいですね。
いっぱいパレードで遊んだ「ぼく」。最後は眠くなってきて・・・。 「きょうは おしまい また あした」と終わる、おやすみ前にもぴったりの一冊です。
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
たいこの音に導かれた子どもが、、前に前にどんどんと進んでいくと、見たことのない時代、場所で、動物のような、文字のような不思議なものたちと出会っていきます。 稀代のアニメーション作家がかきおろしたしなやかで力強い絵本の誕生です!
どんな内容なのか全く予想がつきませんでしたが、こんなに可愛らしい絵本なんですね。「ぱれーど」とひらがな表記なのも納得です。たくさんの動物や、ありとあらゆるものたちが、ぱれーどに参加していく様子は、なんだかワクワクしてしまいます。これは夢なのかな、それとも現実…?イラストもかわいいので何度か読み返してじっくり鑑賞したくなります。 (ouchijikanさん 40代・ママ 女の子9歳)
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