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世界のともだち(30)セネガル 貝がら島のマドレーヌ

世界のともだち(30)セネガル 貝がら島のマドレーヌ

  • 絵本
写真・文: 小松 義夫
出版社: 偕成社 偕成社の特集ページがあります!

税込価格: ¥1,980

  • ハッピー・リユース・プログラム対象作品

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作品情報

発行日: 2015年11月
ISBN: 9784036483006

出版社のおすすめ年齢:中学年〜
25cm×22cm 40ページ

この作品が含まれるシリーズ

出版社からの紹介

セネガルの首都ダカールから大西洋岸を南へ下ったところに、貝がらでできた小さな島があります。マドレーヌはその島に住む、おしゃれが大好きで頑張り屋さんの11才の女の子。毎朝橋を渡って学校へ行き、放課後には細い路地が迷路のように入り組んだ島を友達と歩き回って遊びます。島にはキリスト教徒もイスラム教徒もいますが、それぞれの違いを認め合いながら仲良く暮らしていて、宗教的な行事も一緒に楽しみます。そんなのんびりとした平和な島でのびのびと成長しているマドレーヌの生活を紹介します。 将来友だちになるかもしれない、だれかの毎日。世界36か国で写真家が撮り下ろした、「世界のともだち」シリーズの30巻目。

ベストレビュー

ゆりかごから墓場まで、貝殻の上

アフリカ北部にあるセネガル。首都ダカールから約110キロ下ったところにある村「ジョアル・ファデイユ村」は漁港があり、人々は貝を良く食べ、貝殻を地面にまいたり埋めたりする。地面はどこも貝殻だらけで、その上で人々は仕事をしたり、学校にいったり、子どもを育てたりしている。11歳の女の子と、その家族を中心に、セネガルの村の人々の日常を写真で紹介する絵本。

セネガルというと、自転車レース(パリ・ダカール)や奴隷貿易の負の遺産(ゴレ島)、イスラム教などの印象があったが、この本で紹介されている地域はキリスト教信者も多く、セネガルではちょっと変わった雰囲気かもしれない。地面は貝殻で覆われ、道も校庭もお墓も貝殻の上にある。文字通りゆりかごから墓場まで、島から出なければ貝殻の上で一生を過ごすことになる。人々は手作りの料理や、昔ながらの遊びを楽しんだりして、なかなか豊かに人情味溢れる暮らしをしているようだ。
なかでも、バオバブの木の実を食べている場面が興味深い。サンテグジュペリの「星の王子様」などのイメージと、実際の力強く人々の生活になくてはならない樹木としての姿が重なって面白かった。

子どもたちは多民族国家のため、自分の民族の言語のほかに、公用語のフランス語、高学年になると英語で授業を受けている。自然といろんな文化や言語を受け入れて、うまくやっていく知恵がついているように見えた。結構楽しそうで、一度現地に行ってみたくなった。
(渡”邉恵’里’さん 40代・その他の方 )

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