ペンギン、恐竜、おばけまで! いろいろなたまごの「たまごにいちゃん」を描いてきた本シリーズ、16作目の主人公は人間の男の子!?
絵本『たまごにいちゃん』が大好きな男の子、たまおくん。 ある日、たまごにいちゃんに憧れるたまおくんのために、お母さんが「卵のカラのマスク」を作ってくれます。 マスクをかぶって、たまごにいちゃんになりきるたまおくん。 『たまごにいちゃん』の物語をまねて、弟を背中にのせたり、いろんなところにもぐりこんでかくれんぼをしたり。 そこに友だちのかっくんがやってきて、ふたりでたまごにいちゃんごっこをすることになります。
「より登場人物にシンパシーを感じることによって、物語の本質を知る手立てにもなる」 作者のあきやまただしさんはそう語っています。 本作はまさしく、シリーズ1作目『たまごにいちゃん』をより深く楽しみ、その物語にある学びを知るための一冊!
たまおくんは、「たまごにいちゃん」を楽しむ読者自身の姿です。 たまごにいちゃんはどんな気持ちでいたのか? 物語の中で何を感じ、どう変わっていったのか? たまおくんといっしょに、たまごにいちゃんの物語をなぞることで、きっとあたらしい発見があるはず。
絵本『たまごにいちゃん』では、石にぶつかってカラを割ってしまった、たまごにいちゃん。 でも、たまおくんがそのカラを失ったのはもっと別の理由で……。
「うん、きみ わるくないよ」
たまごにいちゃんの言った台詞が、改めて頼もしく感じられてきます。
(堀井拓馬 小説家)
たまおくんは、たまごにいちゃんの絵本が大好き。たまごにいちゃんになりたいと憧れています。そんなたまおくんを見て、お母さんがたまごにいちゃんのマスクを作ってくれましたが…。
たまおくんは、たまごにいちゃんの絵本が大好きです。
おかあさんが、ミシンで上手にたまごのマスクをつくりました。
たまおくんは、嬉しくなっておかあさんに甘えました。
弟をたまごにいちゃんのように背中にのせたり、ともだちのかっく
んと”たまごにいちゃんごっこ”をして遊びました。
かっくんには、弟が三人もいて、甘えたくてもなんかいつも大変
そうで、気をつかってしまうかっくんです。
たまおくんは、「これ、かっくんに あげるよ」と言って、たまごの
マスクをさっと脱ぎました。
たまおくんに、マスクをあげたことをおかあさんに正直に話すと
「たまおが ほしいなら、また つくってあげるけど」
「ありがとう。でも だいじょうぶ!ぼくは もう たまごは
いらないよ。えへへっ!」
愛情いっぱいのおかあさん!友達のことも思いやれる素敵
なたまおにいちゃんになれました。
たまおの成長がみられました! (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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