ウイリアムは、迷子のこねこに出会いました。そこで警察署へ届け出ますが、飼い主という人が3人も!一体、誰のねこになるのでしょう。 ウイリアムが小さいなりにこねこに愛情をそそぐ様や、小さいからこそ、一生懸命になる姿が言葉や絵で丁寧に表されており、子どもたちはウイリアムになりきって、こねこの行く末を考えるでしょう。 物語の終盤では1年が過ぎ、こねこは母親となり成長を遂げます。ウイリアムは生まれたこねこたちを3人に送り届け皆を喜ばせます。ウイリアムもまた小さな成長をとげるのです。 時代をこえ国境をこえる温かい絵本。
ある日、4歳のウィリアムは、まいごのこねこを拾います。
警察署長さんに話して、飼い主を探してもらうと3人も。
みんな、それぞれ、このこねこを必要としていました。
拾ったお礼にと、ウィリアムは、こねこを譲り受けます。
そして1年後、こねこは赤ちゃんを3匹産みます。
ウィリアムは、生まれた赤ちゃんねこたちを、3人の元飼い主さんたちのもとに連れていきます。
そしてみんながしあわせになります。
伏線がよく引かれていて、最後にはきちんと元に戻る、
古い作品ながら、絵本の王道を見たような気がしました。
未就学児にはちょっと難しめかもしれません。
(わらはべさん 40代・ママ 女の子6歳)
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