ほとんどが青一色で描かれた絵本です。青の濃さの変化のみで、幻想的な海の世界を描いています。その世界の中を、タツノオトシゴがさまよい、はばたいたり、隠れたり、自由気ままに楽しんでいます。そっとお花の蜜をすってみたり、泡にしてふいてみたりしてみると、いろいろな海の仲間が集まってきます。そのあと、ぼんやり空を見ていると、どしゃぶりの雨が降ってきてずぶぬれに。だけど気にする様子もなくのんびり乾かしています。すると、つるりっと落っこちて……タツノオトシゴはどこへいくのでしょうか?
本文はとてもリズミカルに読めて、独特な空気感があります。ゆったりとした世界がほっとした気持ちにさせてくれる一冊。
青ばかりでとっても不思議でナンセンスなんだけれど、
色々な青が使われていて、幻想的で綺麗な絵本です。
タツノオトシゴがふわふわと彷徨っている場所は一体どこなのか、
最後まで分からないまま終わります。
わたしは海の底にいるような気分になりました。
(tori.madamさん 30代・ママ 女の子7歳、女の子4歳)
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