色あざやかな青いからすと、黄色いうし。 両者のかけあいがにぎやかな絵本です。
からすのうたは かあかあかあ うしのうたは もうもうもう 今度はもっと大きく かあかあかあ!もうもうもう!
声のかけあいはどんどん大きくなり…… つかれてふたりはひとやすみ。
声の大きさを競い合ったあとは今度は速さ!? かかかかかかかかかかかあ もももももももももももう 「こーんなことできるかい?」 「そんなのかんたん おちゃのこさいさい」
からすとうしの競い合いには終わりがありません。 ちょっとこの感じって……どこかで見たことありませんか?
そうそう。 うちのあの子たちにそっくり……なんて。 思っているお母さんやお父さんはいませんか?
もしいたら、大正解! 作者の丹治匠さんの言葉によると、作者の娘さんたちも毎日喧嘩をしては仲直りをしているそうなんです。 些細なことからエスカレートして言い合いになるけれど、最後はいつの間にかまた仲よくなっている。 言い合いと仲直りが、テンポよく、ダイナミックに描かれたこの絵本。 「かあかあ」「もうもう」と言い合ったあげく、“楽しい歌い方”まで競い合うようになると、最後はお互い笑い出してしまって……笑顔しか残りません。 読む方も自然に力が入って、大声で読んだらさわやかになっちゃいそうな絵本です。
言い合いを逆手にとった楽しい絵本。 「かあかあ」「もうもう」と二手に分かれて読むのもおもしろそうですね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
気持ちよく歌をうたっていたカラスとウシ。ひょんなことから、張り合いの歌合戦に…。 カラスとウシの気持ちになって、声を合わせて読みたくなる楽しい絵本。 レトロモダンな色彩も美しく、読み聞かせにもおすすめです。 ただし、カラス組とウシ組に分かれて読んだ場合、とてつもない大騒ぎになる可能性があるためご注意ください。
カラスと牛が、どっちがより大声で歌えるか、より長く歌えるか、より早く歌えるかと競い合います。2回も読めば、喜んで子どもも一緒に「かぁかぁかぁ」と大声で叫んで楽しむようになりました。
3歳と5歳の子は、カラスと牛になりきって頑張るので、この本を読むときは大騒ぎ。めんどくさいし、夜はテンションがあがりすぎるので読めないけれど、子どもが喜ぶこと必須の絵本です。
(みっとーさん 30代・ママ 男の子5歳、女の子4歳)
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