<五感のえほん>シリーズ第9弾は、『そだつ』 天才にして鬼才・寺山修司が あたたかな眼差しで人間の成長を追求した傑作絵本が新装版で復活。 演劇実験室「天井桟敷」の美術監督をつとめた小竹信節との豪華共演を存分にお楽しみください!
わたしは、じぶんの からだの なかに あたらしい いのちを かんじた。
『そだつ』は、“わたし”を通じて、人間の成長の軌跡を描く作品です。 シンプルな言葉ながらも非常に奥の深いテラヤマ・ワールドを、ぜひお楽しみください。
▼著者プロフィール 寺山修司(てらやま しゅうじ) 1935年青森県生まれ。 県立青森高校在学中より俳句、詩に早熟の才能を発揮。早大教育学部に入学(後に中退)した1954(昭和29)年、「チエホフ祭」50首で短歌研究新人賞を受賞。 以後、放送劇、映画作品、さらには評論、写真まで、活動分野は多岐にわたる。とりわけ演劇には情熱を傾け、演劇実験室「天井棧敷」を主宰。その成果は国際的にも大きな反響を呼んだ。1983年没。
小竹信節(こたけ のぶたか) 1950年 東京生まれ。 1975年から83年まで演劇実験室「天井桟敷」の美術監督として後期寺山修司全作品の舞台美術及び映画美術を担当。その後は演劇、オペラ、コンサートなどの舞台美術を手掛ながら、造形作家としても活動。武蔵野美術大学空間演出デザイン学科教授。白井晃演出作品では、遊◎機械/全自動シアター作品のほか、『銀河鉄道の夜』『ラスト・チャンス・キャバレー』『中国の不思議な役人』などを手掛けている。
私は昔、寺山修司さんに直接、お世話になったことがあります。それだけにこの本は興味深く、読ませて頂きました。これは何よりも発想が素晴らしいお話だと思います。ひとりの女の子の成長が描かれていますが、まさに寺山修司さんの世界という感じでほんとに心地よく、ひじょうにインパクトがあります。きっといつの間にか、寺山修司さんの虜になると思います。 (水口栄一さん 60代・その他の方 )
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