せかいは、とってもさわがしい。ドシンバタン、ゴッツンガッツン、ドドン、ダボン、ズボッ! …ねえ、きいて、トガリネズミのちいさなこえを…へいわになるための、ひみつは、これだよ…。
「世界が平和になるための秘密」を知っているちっちゃなトガリネズミ。
ちっちゃな声で「ねえ、きいて。」
でも、だれもトガリネズミの声がきこえない。
世界の人に聞かせたい大事な大事なことがある。
それは………。
私たちの生活の中のたくさんの音。
文字にしてみると、なんとたくさんあることか。
ページいっぱいに描かれた絵が、こちらを圧迫するほどの喧噪さを伝え、さらに畳み掛けるような、様々な字体による「音」の文字化。
どのページもどのページも、喧しい「音」が聞こえてきます。
描かれた「音」の発信源たちの滑稽で迫力あるけたたましさが、とてもユーモラスに各ページ表現されています。
当時小2の我が息子は、文字化された「音」を声に出して読むだけで、ひっくり返って笑っていました。
静寂を表したページを見て、「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん、静か!」って、納得していましたっけ。
見返しがまたオシャレです。『な〜〜〜〜〜るほど』って言う感じです。
未就学児には、少し難しい内容かも知れませんが、絵を見ながら「音」を読んでもらうだけでも楽しめると思います。 (アダム&デヴさん 50代・ママ 男の子10歳)
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