びるびるびるびる、むるむるむるむる。 ここはけものみち、だれでもとおっていいところ。 虫が這い、鳥が飛び、獣が走り、岩が転がる。
舞台は人里はなれたけもの道。
けものの匂いに誘われて迷い込むと、そこにはヘビ(のようなけもの)、イノシシ(のようなけもの)、鳥(のようなけもの)、トラ(のようなけもの)たちが…カッコの意味は、一体…?
ミロコマチコの代名詞、それが動物画です。
動物の生命力を描き続けたミロコマチコが、真正面からぶつかって作る獣をテーマにした絵本。獣の気配、獣の匂い、獣の音、獣の存在感が圧倒的な迫力で描かれています。
ミロコマチコさんの力強いイラストに惹かれ、手に取りました。
草木が生い茂り、樹木が覆いかぶさるけものみちに、正体不明の黒い影が、目を光らせます。
野生の生命力溢れた、強烈なインパクトのある作品です。大胆の筆遣いから、得体の知れない感じがよく出ていて、圧倒されました。
本当にけもののにおいがしてきそうな絵本です。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子17歳、女の子15歳、男の子12歳)
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