世界ではじめて、ゴリラに手話をおしえたパターソン博士の、ゴリラの愛情・怒り・悲しみ・喜びをつづったほんとうにあったお話です。
著者のパターソンさんは、30年間、ゴリラのココと共に過ごした心理学者です。
ココは習得した1000語の手話(アメリカ手話)を用いて、人間と会話することができます。
ある時、ココは「ネコ」がほしいと言います。人形のネコではなく、生きているネコです。
やがて自分のペットとなった子ネコを、ココは「マンマルボール」と名づけ、自分の子どものようにかわいがり、世話をします。
ところがある日突然、マンマルボールが車に引かれて死んでしまうのです。大声で泣き続けるココ。手話で「ナク、カナシイ、イヤナキブン」と訴えます。
そして数ヶ月。新しい子ネコがやってきました。うれしそうなココ。ココと子ネコの新しい生活が始まるのです。
ゴリラは動物園でおなじみの動物ですが、実は「絶滅危惧種」になっているそうです。ココが「カナシイ」と泣く場面では娘も涙ぐみ、大人にも強く訴えかける本でした。 (わらはべさん 40代・ママ 女の子6歳)
|