
星空のずーっとむこうの黄色にかがやく星に、ひとりのおじいさんがすんでいました。おじいさんが持っていた種をまくと、プリンやドーナツ、キャンディーなど、おいしい実のなる草木がいっぱい! すると、うわさを聞いた星じゅうの動物たちがたずねてきます。クマやシカやセイウチなど、いろいろな動物たちが、おじいさんからわけてもらった種を植えてみると、つぎつぎと草木がのびてきて……でも、中にはなかなか芽のでない種がありました。「まだかな。まだかな。」おじいさんが楽しみにまっていると――。 とある星にすんでいる、ひとりのおじいさんとたくさんの動物たちの物語。イラストレーター、絵本作家として幅広く活躍した伊藤正道さんが遺したかくれた名作を、形を変えて復刊しました。

とても優しい色彩に、うっとりとしてしまいました。お話も夢みたいでした。ファンタジックな気持ちを持てる幸せを感じました。
おじいさんと一緒に、「まだかな まだかな」と、待つ気持ちがせわしい思いをしている現代人には、必要なことだと思いました。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
|