ページをめくると、画面いっぱいにクローズアップされた穴の数々。 穴の中には何やら触覚らしきものが見え隠れ。 子供たちは、わずかなヒントを手がかりに何の穴かな?と頭を捻らすことでしょう。
次のページで正解が明かされます。 「ブーンブーンブーン」 ミツバチの巣穴!
次のページの絵で正解を描いていますが、あえて文字では正解を伝えません。
お次は、茶色い山に大きな穴。一体何の穴なのでしょう? 「ドッカーン!ドドドド」 火山の穴でした。 読んでる大人も登場する穴のスケールの大きさに「なるほど!これも穴だった!」とうなずきます。
そうなのです。ひとくちに「穴」と言っても、この世には多種多様な「穴」が存在するのです。 そのことのおもしろさを伝えてくれる、深い絵本です。
50円玉にもクジラの背中にも、私たちの鼻にも穴があるけれど、それぞれ全く違う機能を持ち、それぞれがなくてはならない「穴」です。
そんな穴がなぜ必要なのか、あえて答えを文字にしていない絵本だからこそ、子どもたちがさらに疑問や想像を膨らます余地がある絵本になっています。
(福田亜紀子 元絵本編集者)
これあな。なんのあな? ブーンブーンブーン ミツバチの巣穴… 小さな穴、大きな穴、いろいろなところにいろいろな穴。穴の中はどうなっているの? 穴の中にはなにがいるの? 表紙が穴あきになっています。
みやにしたつやさんから、こんな題名を投げかけられ、
しかも、大胆にも穴あきの表紙からのぞく視線を感じたら、
そりゃあ、避けて通れませんね。
確かに、穴って不思議な存在です。
さあ、いろいろな穴の世界へ。
おお、いきなり、ハチの巣!
お次は、わあ、スケールの大きな穴!
次々繰り出される、穴、穴。
でもやはり、ラストは豪快なあの穴。
みやにしさんらしいセレクトですね。
さながら穴考。 (レイラさん 50代・ママ 男の子30歳、男の子28歳)
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