くまが大好きな女の子のピーナは、おかあさんからとっておきのプレゼントをもらいました。 それは、可愛いくまの着ぐるみ!
ピーナはさっそく着てみます。 けむくじゃらの手足をとおして、まんまるおめめのお顔をかぶって…。 まるで本物のこぐまみたいです。 「これなら、くまとおともだちになれそう!」
ピーナはおかあさんにはナイショでおうちの裏の森に入っていきます。 薄暗い森の奥のあちこちから、こちらを見る動物たちの目に、読んでいるとドキドキするけれど…? ピーナはなんと泣いていたこぐまさんと仲よくなり、素敵なくまのお茶会にまぎれこんでしまいます!
「なんだかニンゲンみたいなにおいがするね…」 「ニンゲンがきをきってしまうから、おちゃかいができるばしょもへってきたもんなあ」 くまたちの会話にピーナは内心ドキドキ。 くまダンスがはじまり、ドタバタ踊るピーナの着ぐるみの鼻がとれ、耳がポロッ、目がポロポロン…。 さあ、たいへん。ピーナがこぐまじゃないことがばれちゃう。 一体どうなるのでしょう!?
森の薄暗いしげみを抜けていった、ぱっと開けた場所で、たくさんのくまがお茶会をしている場面がとても素敵です。 葉っぱのお皿に、木イチゴやブルーベリーがいっぱい。 果実をつけこんだ飲み物、ハチミツがたっぷりかかったケーキのおいしそうなこと! くまたちの表情や、森を描いた風景にはあたたかい魅力があります。 大好きなくまさんとおともだちになって、年に一度のお茶会のお客さんになる、夢のようなお話です。 ピーナになったつもりで、くまさんのお茶会にまぎれこんだドキドキをあじわってくださいね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
ピーナは熊が大好きな女の子。そんなピーナのために、お母さんが本物そっくりの素敵な熊のきぐるみを作ってくれました。これなら本物の熊ともお友だちになれるかも。ピーナはお母さんにも内緒で森にお散歩に出かけました……。
熊が大好きなピーナは、森の中でお母さん熊とはぐれて泣いている子熊に出会います。泣いている子熊を連れてお母さん熊を探してあげていると、冬眠明けの熊たちのお茶会に出くわすことに。さあ、ピーナはニンゲンだとばれることなく熊たちと楽しくお友だちになることができるでしょうか。熊たちの冬眠明けのお茶会はなんとも魅力的!音楽と一緒にくまくまダンスを踊ったり、きいちごののったケーキを食べたり、絵本の前のみなさんも一緒に参加したくなりますよ。さあ、ピーナと一緒にみなさんも熊になってみませんか?
くまとお友達になりたいと思っているピーナにとって最高のプレゼント。
くまそっくりの着ぐるみです。
森のくまさんたちの冬眠明けのお茶かいとやらに参加しているシーンは、なんともくまたちの表情が愛くるしくて、癒されます。
ピーナだけは着ぐるみなので目に表情がないのも、うまく描かれています。
ピーナの耳や鼻が取れるシーンのくまたちの目が点になる顔の可愛い事。
一瞬、どうなるんだろうと空気がピンと張り詰めますが・・
良かった。
お話の世界は、いいですね。皆ピーナを大歓迎、温かいお茶会が続けられます。
とても楽しそうなお茶会シーンです。
最後まで、心あったまるお話でした。
(Pocketさん 40代・ママ 女の子14歳、男の子10歳)
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