ある日、ベンは初めて海に潜った。目の前に広がる海藻の森や、そこに暮らす様々な生き物たちとの出会いを通し、ベンは成長する。海中に広がる神秘の森をコラージュで再現。
ベンはかごのわなで魚をとるのが好きな少年です。ある日ちっぽけな魚しかとれなかったので、魚を船の中に放り出してしまいます。魚が死んでも気にとめないベン。
そのうちかごが何かに引っかかったようにあがってこなくなり、潜るのが上手なソフィーに頼んで一緒にかごを引き上げるため海の中へと入ります。
そこにはゆらゆら揺れる、金色の森。海藻にさわったり、クジラに出会ったりして、ベンは海と海の生き物が大好きになり、かごに入った魚やたこたちを海に返してあげました。
作者の方がタスマニアの海に潜って見た世界をコラージュで表現されたものだそう。海藻や砂などの自然の素材が使われており、写真と見間違うような美しい海の中の様子にびっくりしました。モデルとなったタスマニアの海は今環境破壊が進んでしまっているそうです(しかも日本が大きく関係しています)。この絵本で海のすばらしさをたくさんの子どもに知ってもらいたいと思いました。 (えりこぷたーさん 20代・その他の方 )
|