
主人公のペロペロくんは、コアリクイの子です。 ある日のおやつの時間、ママからきれいなクッキーの空き箱をもらいます。
とってもきれいな箱だから、とっておきの宝ものをいれることにしたペロペロくん。 さて、肝心の宝物をどれにしようかとそこらじゅう探しまわりますが、なかなかぴったりのものが見つからなくて……。
本当に大事なものをなにか1つだけ挙げてみてと言われると、あるようなないような、ありすぎるような気がして、なかなか絞りきれないものですよね。 もしかしたら大人になるほど、そうなのかもしれません。
一方、小さな子どもに同じことを聞くと、う〜んと考えてから、大体の子が大きな声でさまざまな答えを返してくれます。 おもちゃやら家族やら、その子によって答えはまちまち。 でも、はっきりと明言する彼らの姿を見ていると、人生を歩み始めて数年だからこそのシンプルな生き方に、何だかはっとさせられます。
ペロペロくんが最後に見つけた宝ものにも、そんな子どもたちの答えに近しいものを感じます。 さて、どんなものが見つかったのでしょうね? それは読んでのお楽しみです。
(てらしまちはる ライター/こどもアプリ研究家)

コアリクイのペロペロくんは、おかあさんからきれいな箱をもらいました。ペロペロくんは、その箱に入れる「たからもの」を探しに行きます。 とうとう見つけたたからものは…?

コアリクイという動物が主役の絵本、初めて見ました。表紙をめくるとどんな動物なのか説明も書いてあるので、勉強になりました。
コアリクイのペロペロくんが、とってもきれいなクッキーの箱をお母さんからもらって宝箱にします。中に入れるものをあちこち探しに行きますが、なかなかいいものが見つかりません。そんなペロペロくんが最後にこれだ!と思った宝物には、すごくあったかい気持ちになれました。絵もとってもかわいらしくて素敵だし、宝物を見つけるまでの過程も、どんなものが宝箱に入るのかなとワクワクしながら読めて、最後までとっても楽しめました。 (てつじんこさん 30代・ママ 男の子9歳、男の子6歳)
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