まばゆい光を放つ朝の太陽、日だまりで幸せそうに眠る三毛猫、夜空に浮かぶ白い三日月……。1977年に97歳で亡くなった熊谷守一氏は、自宅の庭先にいつも寝そべり、自然の営みを飽くことなく見つめ、描きました。その中から幼い子どもたちに身近なモチーフを描いたものを選び、詩人のぱくきょんみ氏が、あたたかくやさしい言葉を寄り添わせました。美しい絵と言葉が見事に調和した絵本です。 (「こどものとも0.1.2.」176号)
ページをめくると1ページ目は桃色の空気の中で輝いているまあるいおひさま。
右往左往しながらちょこちょこと動いているアリたちもいいし、赤い花の上でタップダンスでもしているようなポーズのカマキリもいいです。
描かれている世界の1枚1枚にゆったりとした時間が感じられました。
言葉も素敵で、余計なものが何にもなき感じです。
ちいさな聞き手のお子さんたちにぜひ読んであげたいです。 (てんぐざるさん 50代・ママ 女の子22歳、女の子18歳)
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