
「一寸法師」は、室町時代につくられた短編集『御伽草子』の中のひとつで、誰もが知っている昔話だ。ひとりの卑しい身分の男が出世していくという、めでたい話である。しかし、この男、生まれた時から背の丈が一寸(約3センチ)しかない。思案のすえ、京の都に行ってみようと考える。都は夢が叶うところ、期待に胸ふくらませ、旅立つ。一寸法師とはある語に添えて「人」の意をあらわす言葉で、彼のことを「一寸法師」と呼んだ。このような小さ子物語は、国内外に多数のこされているが、彼らの活躍ぶりは、目をみはる見事なものである。そして、この話の中で重要な役目を持っているのが、打 出の小槌。どんな望みをも、全て叶えてくれる魔法の小 槌に、一寸法師はなにを願うのか...。
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日本画の画集のように美しい絵本です。
一寸法師はとても凛々しく描かれ、お姫様は美人画そのもの。
せっかくの見事な絵の上に文字が重なって読みにくいページがあり、もったいないです。
おじいさんとおばあさんが神様にお願いする時の神様とのやり取りや、一寸法師が都へ行く決心をするまでの心境などが書かれています。
なのでお話は結構長めです。
とても小さい字で完訳ではありませんが英文が載っています。
古典を勉強する高学年で読むのも良さそうです。 (みいのさん 60代・その他の方 )
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