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明日はイード。ラマダンの終わりを祝うお祭りです。 イスマトは、イードのために、家族におくりものを用意し、自分にはズボンを買いました。 だけど、ズボンのすそが指4本分長くて…。トルコの民話を元にインドでかかれた楽しい絵本。 読み聞かせにぴったりです!
インドに住むイスラム教徒の話。
ラマダン(断食)明けのお祝い、イードの贈り物を、家族に買った男は、店の主人に進められ自分の分にズボンを購入。しかし指四本分長いので裾詰めを頼むが断られ…
インドにも少数派だが、イスラム教徒が住んでいる。文章を書いた作者はインド北西部にルーツを持つイギリスの家庭で生まれ育つ。英語圏の国でイスラム教徒のための学校に勤め、現在(2017出版、原本は2007年インドで出版)は、アラブ首長国連邦で働いている、という。
いろんな国や文化に関わっている筆者の人生観や、大事にしているものが絵本からにじみ出ていて興味深い。
お話自体は、トルコの民話がもとになっているという。
頓智の効いた面白い話で、ハッピーエンドで楽しく終わる。余分なものをそぎ落とし、わかりやすく、温かみのある絵も素敵だ。イスラムの暮らしと、愉快な家庭生活が楽しめる、ほっこり絵本。
まだ、日本ではなかなか体験できない感覚で、世界のいろんな人の暮らしや文化に、自然に興味が持てそうな絵本だ。 (渡”邉恵’里’さん 40代・その他の方 )
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