
勇気くんが名前とは反対の「なきむし」というあだ名をもらったのは、転校してきた第一日目のことでした。それは、勇気くんがその日はでに泣いたからでした。教室にスズメがまよいこみ、おいかけまわしているみんなに、「にがしてやって!」と泣き出したのです(表題作「なきむし」)。ジャンケンに負け、いつも四つのランドセルをかかえて下校する幼なじみのドウコのことが、最近気になってしかたがないツバサのお話(「きかんぼ」)。
編集者コメント 「なきむし」は以前から道徳の時間のテキストとして使われてきた作品です。18年度の教科書にも採用されました。あらたに「きかんぼ」を加えての待望の新装版
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2篇の短編童話のカップリング作品です。
どこにでもいそうで、ちょっと独特な主人公に、著者は少し重いものを背負わせました。
正義感に満ちた泣き虫は、その後どうしたでしょうk.
ランドセルおばけになることで、自分の居場所を作っていたきかん坊はどうしているでしょうか。
読後にモヤモヤが残りました。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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