刊行後70年以上経った今も、世界中で多くの人の心をつかんで離さない名作が、訳者・芹生 一(せりう はじめ)氏によるリズミカルで心地よい語感の新訳でよみがえる。 生きる上で大事なことは何なのか、主人公の「わたし」と王子のさりげない会話の中にちりばめられている。 原版イラスト46点を惜しみなく掲載したフルカラー版。
とても読みやすい新訳だったと思います。
飛行士と星の王子さまの会話が、近く感じられました。
砂漠へ不時着した飛行機という仮想空間で、夢のように現れ夢のように去っていく星の王子さまは、いくつもの星で、自分の世界に固執する人間たちを語っています。
それは夢の中の夢ではあるけれど、人間のエゴを表しているように感じられました。
それから解放されているから、二人は向き合うことができたのでしょう。
飛行機が現実社会に帰るとき、星の王子さまも星に帰っていきます。
心に引っかかりを残したのが、この本を忘れがたいものにしています。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
|