大津波に流された海岸の生きものたちは、どのように復活し、なぜ消えたのか。3・11東日本大震災から4年。被災した海岸を歩き、生きものたちの姿を追い続けた写真絵本。
大津波の後、人間は自分達の復興に精一杯。
海のごみを取り、壊れた岸を直し、一日も早く、以前の姿に近く、災害防止も考えられた姿へと変貌させていきます。
そこにいた生き物達は、津波で生活圏を壊されたうえに、破壊された場所でたくましく生き延びようとしている場所をさらに失ってしまう。
人間が作ったものをエサとしてあてにしていた生き物達も、えさ場を失ってしまう。
そんな苦しさが襲っています。
けれど、生き物達のために、人間の復興を遅らせるとか、生き物を保護してから復興させるとか、そういうことはなかなか出来ません。
人間と共に生きている、生き物達の視点から考える復興。
とても考えさせられる内容でした。 (hime59153さん 40代・ママ 男の子8歳)
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