ゆうなの家は牛を飼っている農家です。ある冬の日生まれた子牛は目が見えません。スティービーと名付けられたその子牛はゆうなが世話をすることになりました。 ゆうなが名前を呼ぶと耳を傾け話を聞いてくれるスティービー。ゆうなはスティービーと共に成長していきます。やがて、2年半の歳月がたち、スティービーもりっぱな和牛に育ちました。「明日スティービーを出荷するよ」とお父さんがいいます。そのことばにゆうなは…。 ──大切に育てられる牛たち、それはおいしく食べてもらうため。お父さん、お母さんの「たくさんの人たちの<食>を支えている誇り」を感じながら、主人公は成長していきます。 実際に農業に従事している堀米薫先生でなくては書けない、力強くやさしい物語です。
難産で生まれた盲目のスティビーを家族で育てます。ゆうなの家
は牛を飼っている農家なので、ゆうなもスティービーのお世話を
して三年がたち、「出荷」までのことが描かれてました。
出荷というお別れの日を迎えますが、「スティービーは、たくさん
の人の命になって、ずっといっしょに生きていくんだよ」と、言われ
てゆうなが大きくうなずくと、ちからづよい一歩を踏み出したのが
ゆうなの成長を感じました。食事は、残しことなく感謝していただ
かないといけないなあと思いました。 (押し寿司さん 70代以上・じいじ・ばあば )
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