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一軒の古い家に馬を盗みにやってきたオオカミと盗人が聞いたものは・・・
読み聞かせ絵本シリーズ・第4巻 ●監修:川崎洋
こんな素敵な遠野の昔話絵本シリーズを見つけてしまいました!
『遠野の昔話』の語り手で有名な、鈴木サツさんの語りをそのまんま絵本にしたものです。
なので、作品内の言葉はすべて東北(岩手の方言)ですが、監修された川崎洋さんが、現代語訳を付録につけてくれていますので、作品内の方言が全く分からなくても、その音の響きを楽しみつつ、意味もわかる。という二重に美味しい作品になっています。
絵を担当された堀越千秋さんの絵がまたすごい!!
恐ろしさとドキドキと、登場人物たちのそれぞれの立場が、1つ1つのカット(画)から見事に描かれていました。
最後の2ページ目の逃げ帰っていく泥棒とオオカミの驚いて焦っている表情を見た後、家じゅうの雨漏りの中で横になっているじいさまの姿が対照的で笑えました。
そのほかの地域の「ふるやのもり」のはなしには、この後泥棒がオオカミの背に乗ってしまい……。という続きがあるのですが、
私はここでお話が終わっている方がすっきりしていて、好みです。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子20歳、女の子16歳)
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