ルブナは、難民キャンプのテント村で、お父さんと暮らしています。 ルブナのともだちは、こいし。 こいしちゃんと呼んで、なんでも話しかけます。 おにいちゃんのこと、生まれた国のこと、戦争のこと――。 しばらくして、ひとりの少年が、テント村にやってきました。 はじめはなにも話さなかった少年でしたが、やがて、ルブナと少年とこいしは、いっしょに遊ぶようになりました。 でもある日、お父さんが大喜びで、住むところが見つかった、ここから出られるぞ、とルブナに告げました。 ルブナと少年とこいしに、わかれのときがやってきます。 世界のどこかにいる、ルブナや少年のようなこどもたち――そんなこどもたちに思いをはせて、読んでもらいたい感動作です。
きれいな色の表紙のイラストに惹かれ、手に取りました。
お父さんと難民キャンプにきたルブナ。浜辺で拾ったすべすべのこいしが1番の友だち。小石を抱きしめて眠り、小石になんでも話しかけます。
ある日、ルブナは何も話さない男の子アミールと出会い、友だちになります。そして別れの時……。
小石が拠り所になる難民の生活というのは、きっと辛く悲しいものなのだと思います。何も知らない自分が、ちょっと情けなくなりました。
(クッチーナママさん 40代・ママ 女の子17歳、女の子15歳、男の子12歳)
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