牛方がしおさばを積んで山道を歩いていると、山んばが出てきて、さばをくれといいます。やると、たちまち食べてしまって、牛までも食べてしまって、こんどはお前をとって食うぞと追ってきます。
牛方山姥は、扱いによってはとても怖いお話です。
その怖さをソフトにくるんだやべさんの絵で、我慢できる怖さに収まっているようです。
後半のやまんばが、どこか間が抜けているだけに、そこまで子どもたちがついてこられるようにと思いました。
このお話の終わりは、もっと残酷な結末だったり、牛方が裕福になったりするバージョンがあるのですが、そのことを考えると、ちょっと尻すぼみになってしまったところが残念です。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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