タタタタ
ここはサバンナ。チーターが走っています。 土埃をあげ、目線は遠く駆け抜けます。 その姿、なんてかっこいいのでしょう。
タタタタタ
気が付いたガゼル、おびえて逃げ出します。 つかまったら大変です。
ぴょーーーん!!
あれ? チーターはガゼルを飛び越した?
タタタタ、 まだまだ走るチーターにヌーの群れは大混乱。 おかまいなしに蹴散らしていくチーターは、 しまうまやゾウのいる水飲み場をつっきって…… いったいどこへ向かっている??
みどころはなんといっても、臨場感たっぷり、大迫力で駆け抜けるチーター。 しなやかなその体、長く美しいしっぽ、しっかりと地面を蹴り上げる大きな両足にぶれない視線。 ページをめくるたびに、うっとりとその姿を眺めていると、事態は急転します。
あれれ? あれれれれ?
……続きはもちろん読んでからのお楽しみ。
この驚きの展開! はじまりと終わりの落差! これこそ、絵本の面白さ。この体験こそ、子どもたちに味わってもらいたい。 そして思いっきり笑ってもらいたいのです。
最後のチーターの姿はあまりにも愛らしく、展開を知ってからでも、繰り返し読みたくなる1冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
チーターが走っています。 チーターの姿に気がついたガゼルがおびえています。 でも、あれれ? ガゼルを飛び越していきました。 チーターはいったいどこへいくの?
全速力でサバンナを駆け抜けるチーター。 ガゼルを飛び越え、ヌーの群を蹴散らして駆け抜けていきますが、 最後のオチでくすりと笑ってしまいます。 おはなしの始まりと終わりの落差は必見です!
躍動感あるチーターほか、サバンナに生きる動物たちの動きが、どこかの動物番組でやるような「瞬間、カメラは見た!」みたいな迫力ある絵で、各ページ魅せてくれます。
読んでいる(見てる)方は、チータの気分になって走っていけます。
ただ、サバンナを走っているだけなのに、何度も何度も見返したくなる作品でした。
個人的に特にお薦めのは、カバの親子が出てくる最後のシーン。
「がぶっっ!?」
の時のこの親子の顔、楽しんでください。
読み聞かせに使うなら、4,5歳くらいから小学校高学年以上でも楽しめる作品だと思います。
(てんぐざるさん 50代・ママ 女の子19歳)
|