絵が上手な小僧さんが急病で亡くなり、葬式のさなか蘇生しました。驚く和尚さんに小僧さんは、地獄の恐ろしさを人々に伝えるため、閻魔大王の依頼で地獄を巡ってきたと訴え、凄惨な地獄の責め苦の数々を語り始めました。古来、寺院で行われた絵解きを、諸橋精光の迫力ある紙芝居で再現。
タイトルから、小僧さんと地獄の関係が気になったのですが、怖いだけではない内容に納得しました。
絵の得意な小僧さんは、絵を描くために地獄に「招かれて」、無事に生き返ることが出来ました。地獄の怖い絵の中に、観音様やお地蔵様が登場して、罪人たちの善の心に応えている場面が印象的です。
子どもたちの倫理観に伝わる紙芝居だと思います。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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