今日はしゅうちゃんが遠足に行く日。朝からおかあさんがお弁当を作りました。 「しゅうちゃんに、もりもりたべてもらいたいわ」と、おにぎりやおかずたちもお弁当箱に詰められるのをワクワク待っています。
「くるまにきをつけるのよ」と、ニコニコ笑顔のおかあさんに見送られて、お弁当箱をリュックに入れたしゅうちゃんが出発しました。
ところが! キッチンにはおにぎりたちが「おかあさん! わすれていませんか?」と、残っているではありませんか! どうやらお弁当箱は空っぽのままだったようです。びっくりするおかあさんに「わたしたち、おいかけます」と言って、おにぎりやおかずたちが走りだしました。 急いで町を走り抜けるおにぎりたち。そこへ、ノラネコたちが「こりゃ、おいしそうなやつらだな」とネコおどりしながら追いかけてきました。 いいにおいのするおかずたちがアブナイ! おにぎりとおかずたちは、無事にしゅうちゃんの元にたどり着けるのでしょうか……。
作者の片平直樹さんは『おれは サメ』(フレーベル館)や『おやこペンギン ジェイとドゥ』(ひさかたチャイルド)など、子ども心をくすぐるようなユーモアあふれる作品を多く手掛けています。 絵を担当した市原さんは、赤ちゃん絵本の新定番『もいもい』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を生み出した、スタイリッシュでかわいいイラストを描く絵本作家さんです。 ふたりがはじめてタッグを組んだ、お弁当絵本。 読み終わるまでハラハラドキドキ。 ページを閉じたらお腹がグーっと鳴ること間違いなしです。
(絵本ナビ編集部)
お母さんが中身をつめ忘れた、空っぽのお弁当ばこを持って、遠足に出かけてしまったしゅうちゃん。 お昼の時間になって、お弁当ばこをあけたとき何も入っていないのがわかったら、どんなに悲しいでしょう……。 おにぎり3兄弟とおかずたちは、しゅうちゃんがお弁当ばこをあけるお昼の時間に間に合うよう、いっせいに走り出しました。 さあ、間に合うか、急げ! 走れ! おべんとう!
私はこの本を読ませて頂いて、とても感動しました。これは発想がひじょうに面白いお話だからです。共感できるところがいっぱいあって、心地よいと思いました。それにしても空っぽのおべんとうというのは辛いですね。このお話を読んでいると、おべんとうが食べたくなりました。 (水口栄一さん 60代・その他の方 )
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