おじいちゃんが、ジョディに、さやいんげんの種をくれた。ジョディは、そのお豆を庭にうえ、毎日お水をやって、世話をした。春がさり、夏がすぎ、そして秋が終わるころ…。ジョディの庭にきてみて。そこでは、季節がめぐり、植物の生命そのものが成長していくようすが見られるよ。
1つ1つの絵がとっても細かく丁寧で、可愛いです。
季節の移り変わりや、「生」のあるものを育てているジョディの生活を追うことで、大げさに言うと“生きる・生きている”って事の、素晴らしさを感じることができました。
細かく寧な絵なだけに、近づかないとよく見えない描写もあるのが少々残念ですが、
見やすい絵、多すぎない情報量の文章と、絵本全体の絵と文のバランスや配置がとても自然で読みやすかったです。
1度目に読んだときは主人公のジョディとおじいちゃんばかりに目が行ったのですが、読み返してみるとジョディのお母さんのお腹が段々大きくなっているのに気が付きました。
ラストのページでは、ジョディの背もだいぶん伸びたようですが、
その後ろでお父さんとお母さんが何やら抱っこしてるし……。
お話が終わって次のページをめくると、
『豆をそだてるときにすること』というページでは、ジョディがベビーカーを押してます。
それからセリフや持って回った活躍のページなどはありませんが、
おじいちゃんの家には犬が、ジョディの家には白猫が一緒に住んでいるので、
自然や作物が好きな人たちだけでなく、犬や猫が好きな子どもたちにもお薦めできます。
読んでいて、とっても幸せな優しい気分になれる作品でした。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子12歳、)
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